世界乱す米大統領の自己愛 歯止めなき「人格リスク」
本社コメンテーター 西村博之
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1212O0S5A110C2000000/
『2025年1月20日 11:00 [会員限定記事]
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慎泰俊さんの投稿
慎泰俊
1789年、初代米大統領ワシントンが就任演説をしたのは当時首都だったニューヨークのウォール街。人格者で知られる彼が短い演説で強調したのは道徳の大切さだ。米政策の基盤は道徳だと述べ「正直さや寛大さと国民の繁栄・幸福は分かち難い」と訴えた。
20日、再就任するトランプ大統領との落差はあまりに大きい。
共感より実利優先の「起業家型」
歴代の大統領が皆、道徳的だったわけではない。だが良識を露骨に否定する…
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慎泰俊
五常・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役
分析・考察 あくまで個人的な感想ですが、トランプ氏はこれからの長期トレンドである米国の相対的な地位凋落の表象なのだと思います。国や組織というのは、特定のリーダーを選ぶから落ち込むのではなく、落ち込んでいく流れにあるからこそそのような指導者を選ぶと私は考えます。
今も米国はテクノロジー領域等においては圧倒的なポジションを築いていますが、それも10年20年経ったらどうなるか分からないなと個人的には思っています(特に移民政策を予定通りに続ける場合)。日本の30年間もそうでしたが、圧倒的な権勢を誇るタイミングに、すでに凋落の芽はあるものです。』