米・メキシコ国境の不法移民3分の1に トランプ政権控え

米・メキシコ国境の不法移民3分の1に トランプ政権控え
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN160QM0W5A110C2000000/

『2025年1月17日 5:17 [会員限定記事]
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多様な観点からニュースを考える
中空麻奈さんの投稿
中空麻奈
【メキシコシティ=市原朋大】米税関・国境取締局(CBP)によると、2024年12月に米南西部国境を越えて拘束された不法移民は約9万6000人と、過去最多だった前年同月(約30万2000人)の3分の1未満に急減した。トランプ次期米大統領が再選を決めた11月に続き、2カ月連続で10万人を割り込んだ。

南西部国境の不法移民は24年の通年実績でも約164万6000人と、254万人を超えていた前年から35…

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中空麻奈
BNPパリバ証券 グローバルマーケット統括本部 副会長

今後の展望就任式が20日に迫る。大統領が直後に厳格な移民政策を出すかどうかはアメリカ経済の行方を占う鍵の一つ。しかしアメリカに潜入し、アメリカンドリームを手に入れようとしていた人々にとっては計画が狂う。アメリカ側から見れば、雇用のうち移民に依存していた部分もあり、移民全部を悪いとも本来言えない。とはいえ、不法は不法で、現在の労働者の職を脅かす他治安の乱れも考える必要がある。やり過ぎれば米国経済に跳ね返り、甘すぎれば口だけだと言われるもろ刃の剣。ところが、アナウンスメント効果で自発的に不法移民が減っているのだからこんな楽なことはない。何もせず、声を発しただけで成果が出れば、厳格な移民政策は必要ない、か。』