米国務長官候補「何よりも米国益」 戦後秩序は時代遅れ

米国務長官候補「何よりも米国益」 戦後秩序は時代遅れ
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『2025年1月16日 4:50 [会員限定記事]
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鶴岡路人神保謙

【ワシントン=坂口幸裕】次期米国務長官に指名されたマルコ・ルビオ上院議員は15日、上院外交委員会で指名承認の公聴会に臨んだ。「世界に関与し、再び米国の核心的利益を何よりも優先する」と述べた。「戦後の国際秩序は時代遅れだ」と訴え、再構築する必要性を強調した。

ルビオ氏は現在53歳で、南部フロリダ州出身のキューバ系移民の家庭で育った。同州議会議員などを経て、2010年上院選で初当選して現在3期目。2…

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鶴岡路人
慶應義塾大学総合政策学部 准教授

分析・考察 米国が強くなること、米国にとってよいことは、米国のみならず同盟国にとってもよいはずだという信念だ。従来のように「ルールに基づく国際秩序」を守るといったロジックは通用しないことになる。日本は、唯一の同盟国である米国とともにあることに、従来以上の覚悟を決められるかが問われる。と同時に、しかしそれだけが世界ではない。豪州や欧州など、価値や秩序観を共有する米国の他の同盟国、さらには東南アジア諸国などとの連携を強化し、国際秩序のうち、力だけではない部分をこれまで以上に支える努力をすることが求められる。