米国防長官候補、対中国「最優先」 上院で資質に疑義
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『2025年1月15日 5:51 [会員限定記事]
【ワシントン=飛田臨太郎】トランプ次期米大統領が国防長官に指名したピート・ヘグセス氏は14日、米連邦議会上院の公聴会に臨んだ。米国の安全保障戦略について「中国が最優先事項だ」と明言した。「同盟国や友好国と連携し、インド太平洋における中国からの侵略を抑止する」と述べた。
女性に対する暴行や過度な飲酒癖などの疑惑を受け、公聴会では野党・民主党議員から資質に疑義を呈する発言が相次いだ。
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『ヘグセス氏は国防総省の組織改革を重要政策に掲げた。「無駄な手続きを排除し、官僚主義を廃し、技術革新を奨励する」と訴えた。「国防総省はあまりにも内向きになり、新しい技術の導入を妨げている」と断じた。
「私は過去30年間の国防長官のような経歴を持っていない。しかし、過去に適任と思われる人物を据えて結果はどうなったのか」と主張。自身は防衛産業や軍組織の伝統的なしがらみにとらわれない人物だと訴えた。
大統領首席補佐官に就くスーザン・ワイルズ氏は米メディアにトランプ氏がヘグセス氏を登用した狙いについて「(国防総省の)トップに破壊者を置き、業務や機関に精通した人材を周りに置いて補強する」と説明した。』
『公聴会の質疑ではヘグセス氏が東南アジア諸国連合(ASEAN)に日本や韓国、オーストラリアが含まれると誤った認識を露呈する場面もあった。』