電磁式カタパルトを搭載した中国の076型強襲揚陸艦、1番艦の四川が進水

電磁式カタパルトを搭載した中国の076型強襲揚陸艦、1番艦の四川が進水
https://grandfleet.info/china-related/chinas-first-type-076-amphibious-assault-ship-equipped-with-electromagnetic-catapults-sichuan-launched/

『2024.12.27

中国では076型強襲揚陸艦の1番艦「四川」が27日に進水し、環球時報は「電磁式カタパルトとアレスティング技術を搭載しているため有人・無人戦闘機の発艦が可能」と、中国人民解放軍の公式サイトも「四川は固定翼機、ヘリコプター、水陸両用装備を搭載できる」と報じた。

参考:中国海军076两栖攻击舰首舰下水命名
参考:[正午国防军事]中国海军076两栖攻击舰首舰下水命名
参考:China launches world’s first electromagnetic catapult-equipped amphibious assault ship Type 076

今のところ2番艦の建造は確認されておらず、四川はテストべッド的な性格が強いのかもしれない

中国人民解放軍海軍は第13次5カ年計画で予定されていた055型駆逐艦×8隻を2022年までに就役させ、第14次5カ年計画(21年~25年)でも8隻の建造を予定しており、Naval Newsは5月「中国の大連造船で055型10番艦が進水し、新しい055型の建造も始まった」「同時に新しい052D型駆逐艦の建造も始めた」「この造船所の大型乾ドックで建造されていた5隻の052D型駆逐艦も最近進水したばかりで、同時進行で遼寧の近代化工事も行った」と報じた。

米ディフェンスメディアのWarZoneも「上海の造船所で建造が進む076型強襲揚陸艦の大きさは075型と福建の中間で、最も注目すべきは75型(32m)やアメリカ級(32.3m)よりも広い艦幅(推定43m)だ。076型の左舷には075型には無かったデッキサイド式エレベーターのスペースが見られ航空機の運用能力が強化されている。まだ076型の詳細は不明な点が多いものの、伝統的な水陸両用作戦だけでなく大規模な無人機作戦にも対応している可能性が高い。この種の艦艇は空母打撃群の作戦支援に追加の質と量を提供するだろう」と言及。

中国ではF-35BのようなSTOVL機の開発が確認されていないため「076型強襲揚陸艦には電磁式カタパルトが装備される」とも噂されていたが、27日に076型強襲揚陸艦の1番艦「四川」が進水し、中国の環球時報=Global Timesは「四川は強襲揚陸艦として初めて電磁式カタパルトとアレスティング技術を搭載している」「空母と同様に有人戦闘機や無人戦闘機の発艦が可能になっている」と、中国人民解放軍の公式情報サイト=中国军网(China Military Online)も「四川は固定翼機、ヘリコプター、水陸両用装備を搭載できる」と報じている。

出典:中央电视台 076型強襲揚陸艦 四川

公開された四川の飛行甲板には「福建の電磁式カタパルトを覆っていた建屋」と同じものが確認でき、076型強襲揚陸艦で固定翼機の発艦と着艦が可能なら空母を補完する存在となるが、今のところ2番艦の建造は確認されておらず、四川はテストべッド的な性格が強いのかもしれない。

関連記事:中国が無尾翼のデルタ翼機と可変尾翼の後退翼機を披露、第6世代機との関連は不明
関連記事:中国で謎の有人機が登場、第6世代機に関係したデモンストレーターか
関連記事:中国大連で055型駆逐艦10番艦が進水、上海で076型強襲揚陸艦を建造中

※アイキャッチ画像の出典:中央电视台 076型強襲揚陸艦 四川

シェアする
ツイートする
Twitter で
Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it
投稿者: 航空万能論GF管理人 中国関連 コメント: 32 』