バルト海 海底ケーブルをロシアのタンカーが損傷させた疑い
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241227/k10014680451000.html
『2024年12月27日 7時51分
北欧のバルト海で25日、海底の電力ケーブルなどが損傷しているのが確認され、フィンランド当局などはロシアの原油を積んだタンカーがケーブルを損傷させた疑いがあるとして捜査しています。
フィンランドとエストニアの当局によりますと25日、両国を結ぶバルト海の海底に設置された電力ケーブルと3本の通信ケーブルが損傷しているのが確認されました。
フィンランド当局は、当時海域を航行していた南太平洋のクック諸島の船籍のタンカーがいかりを下ろしたまま航行し、ケーブルを損傷させた疑いがあるとして捜査しています。
このタンカーはロシアの原油を運んでいたということで、当局はこの船に乗り込んで詳しい状況を調べています。
これについて、エストニアとフィンランドの外相は26日電話で会談し、このなかでエストニアのツァフクナ外相は「海底設備の被害があまりに頻発し、偶発的なものなどとは考えにくく、重要な設備への攻撃とみなさなければならない」と指摘し、ほかの同盟国などと連携して調べていく考えを示しました。
バルト海では先月、スウェーデンとリトアニアなどを結ぶ海底通信ケーブルが2本、損傷したり切断したりしたばかりで、スウェーデン当局などが、当時海域を航行していた中国籍の船が関わった疑いがあるとして捜査しています。』