アゼルバイジャン機墜落“ロシア軍防空システムが原因”と報道

アゼルバイジャン機墜落“ロシア軍防空システムが原因”と報道
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241226/k10014680381000.html

『2024年12月27日 5時50分

中央アジアのカザフスタンでの旅客機の墜落について、ロイター通信など複数のメディアはアゼルバイジャンの情報筋などの話として、ロシア軍の防空システムが原因で墜落したと伝えました。

カザフスタン西部の中心都市アクタウの空港近くで25日、乗客・乗員67人が乗ったアゼルバイジャン航空の旅客機が墜落し、カザフスタンの当局は、38人が死亡したとしています。

旅客機は、アゼルバイジャンの首都バクーからロシア南部チェチェン共和国のグローズヌイに向かっていたもので、ロイター通信など複数のメディアは26日、アゼルバイジャンの情報筋などの話として、ロシアの防空システムが原因で墜落したと伝えました。

また、アゼルバイジャンのメディアによりますと旅客機はグローズヌイの上空で攻撃を受けたあと、近隣にあるロシア国内の複数の空港に向かおうとしましたが、いずれも着陸が許可されず、カザフスタンに向かったということです。

さらにロシアの情報筋の話として、旅客機がチェチェン共和国の上空を飛行していた時間帯に、ロシア軍がウクライナの無人機の迎撃を行っていたと伝えています。

その上で、ロシア側はこの間、民間航空機の飛行を禁止する措置を取っていなかったとしています。

ロシアの当局は25日、暫定的な情報として、鳥と衝突して緊急事態が発生したと発表し、ロシア大統領府のペスコフ報道官は26日、墜落原因について「調査結果が出るまで仮説をたてることは間違っている」と述べました。

イスラエル エルアル航空 今週のモスクワ便の運航取りやめ
イスラエルメディアは26日、イスラエルのエルアル航空がテルアビブとロシアの首都モスクワを結ぶ今週の便の運航を取りやめることを決めたと伝えました。

理由についてエルアル航空は「ロシアの空域での事態を考慮した」と説明しているということで、ロシア南部に向かっていたアゼルバイジャン航空の旅客機が墜落したことが影響しているとみられます。』