ウクライナ、英巡航ミサイルでロシア領内を初攻撃
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『2024年11月21日 3:30 [会員限定記事]
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上野泰也
英国製の空中発射型巡航ミサイル「ストームシャドー」=ロイター
【リオデジャネイロ=田中孝幸】ウクライナ軍は20日、英国製の空中発射型巡航ミサイル「ストームシャドー」をロシア領内への攻撃に初めて投入した。米国に続いて英国も長射程兵器のロシア領内への使用を認めた形で、強まるロシア軍の攻勢を阻む狙いがある。
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欧州の主要メディアが伝えた。今回の攻撃の標的になったのはウクライナ軍が一部を支配下に置くロシア西部クルスク州内の軍事施設で、複数の弾頭が着弾した。施設に被害が出ているもようだが、人的被害についてはわかっていない。
オースティン米国防長官は20日、ウクライナに対人地雷を供与し、使用を容認する方針を示した。ウクライナ東部の前線への投入が想定されている。
対人地雷には民間人に被害が出る懸念も根強く、人権団体が使用に反対している。オースティン氏は「ウクライナ側は埋めた場所を記録するなど責任をもって管理する」と説明。一定期間後に爆発しなくなるタイプを供与し、民間人の犠牲を避ける考えを示した。
米欧の一連の措置の背景には、ドネツク州などでロシア軍の人海戦術による進軍が加速していることへの危機感がある。米戦争研究所によると、ロシア軍が今年に支配下に置いた地域は2023年の約6倍に達した。
ロシアは反発している。ペスコフ大統領報道官は20日、対人地雷のウクライナへの供与について記者団に「(バイデン米政権が)残された時間の中で戦争を継続するためにあらゆる手段を講じている」と批判した。
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みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト
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別の視点英国で政権を奪取した労働党のスターマー首相と、ロシアに有利な内容でウクライナ戦争の停戦協議に乗り出そうとしている米国のトランプ次期大統領の関係は、ぎくしゃくしている。米大統領選挙戦が終盤だった10月22日、トランプ陣営は米連邦選挙委員会(FEC)に対し、英労働党が選挙戦に干渉していると申し立てた。同党の活動家多数が民主党ハリス候補支援のため訪米したのは違法行為だとして調査を求めたもの。これに対しスターマー首相は、労働党スタッフらはあくまで私的な立場でボランティアとして米国を訪れたとの認識を示した。トランプ氏の勝利が明らかになった後、スターマー首相は祝意を表明したが、米英関係の先行きは不透明。
2024年11月21日 7:11 (2024年11月21日 7:11更新)
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