米大統領選、ハリス氏・トランプ氏 激戦州で最後の週末

米大統領選、ハリス氏・トランプ氏 激戦州で最後の週末
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN01DLB0R01C24A1000000/

『2024年11月3日 11:23 [会員限定記事]
think!
多様な観点からニュースを考える
前嶋和弘さんの投稿
前嶋和弘

ハリス氏㊧とトランプ氏は残り2日間を激戦州に費やす=AP
【ワシントン=坂口幸裕】5日投開票の米大統領選は2日、最後の週末を迎えた。民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領が激しく競る南部ノースカロライナ州をそろって訪れた。残り2日間も激戦州に費やす予定で、異例の接戦となっている選挙戦は大詰めに入った。

ハリス氏は2日、ノースカロライナ州シャーロットで演説し「次の米国大統領として、その指導力を示す準備ができている」と述べた。南部ジョージア州アトランタにも立ち寄り、トランプ氏を念頭に「この人物は復讐(ふくしゅう)に執着し、抑制されない権力を追求している」と断じた。

ハリス氏がノースカロライナの空港に降り立った際、同じ空港にトランプ氏のプライベートジェットが駐機していた。2人が同じ州に入るのは4日連続となり、激戦州でしのぎを削る選挙戦の現状を物語る。

2日時点の発表によると、ハリス氏は3日に中西部ミシガン州に出向く。選挙戦の最終日となる4日は激戦州で最大の票田となる東部ペンシルベニア州の3カ所で集会を開く。人口が最大のフィラデルフィア、2位のピッツバーグ、3位のアレンタウンを訪れる。

最後の演説場所に選んだフィラデルフィアは1776年に独立宣言が採択された「建国の地」とされ、米国民に団結を促す。

トランプ氏は2日、ノースカロライナ州ガストニアで「我々はあらゆる攻撃、中傷、さらには2度の暗殺未遂さえ乗り越えてきた」と強調した。

2008年以降の大統領選で民主候補が勝ってきた南部バージニア州にも入った。「負けるはずがない」などと主張し、勝利に自信を示した。その後、ノースカロライナに再び戻って演説に臨んだ。

トランプ氏は2〜4日でいずれもノースカロライナに入る計画だ。「負けられない州」と位置づけている戦略が浮き彫りになる。

かねて共和優位の「レッドステート(赤い州)」といわれてきた。2008年を除くと1980年以降の大統領選で共和候補が勝ち続けてきたとはいえ、最近は僅差での勝利が続く。

米リアル・クリア・ポリティクスによる2日時点の世論調査の集計では、ノースカロライナにおけるトランプ氏の支持率は49.1%、ハリス氏が47.4%で競る。

トランプ陣営の2日時点の発表によると、3日にペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージア、4日にノースカロライナ、ペンシルベニア、ミシガンと1日に3州を訪れる。

最終日のペンシルベニアではピッツバーグのほか、4番目に人口が多いレディングでも演説。ミシガンで締めくくる。

【関連記事】

・米大統領選、自身の政策より弱点追及 両候補のSNS分析
・米大統領選、大都市郊外が命運 女性若者獲得へ演説集中
・米大統領選、演説回数示す勝利の道 ラストベルトがカギ

多様な観点からニュースを考える
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

前嶋和弘のアバター
前嶋和弘
上智大学総合グローバル学部 教授
コメントメニュー
ひとこと解説「激戦州で支持固め」ということ以上に「激戦州で支持固めを狙う」という「メディアイベント」。同じ州に入っても「イベント」が盛り上がるように両陣営は演説の場所も自分の支持層が多い地域を選んで進めます。
2024年11月3日 14:01
いいね
7 』