ニューヨーク・タイムズ、バイデン氏に大統領選撤退要求

ニューヨーク・タイムズ、バイデン氏に大統領選撤退要求
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB290UT0Z20C24A6000000/

『2024年6月29日 10:26

【ワシントン=共同】米有力紙ニューヨーク・タイムズ電子版は28日、大統領選に向けた27日の討論会で低調に終わった民主党のバイデン大統領(81)に撤退を求める社説を掲載した。

高齢による衰えを認め、共和党のトランプ前大統領(78)に勝つために自分より有能な人物を民主党候補に選ぶ手続きを始めるべきだと主張した。

見出しで「米国のためにバイデン氏は選挙戦から去るべきだ」と指摘。バイデン氏が討論会で2期目の目標をうまく説明できず、トランプ氏のうそや失敗の責任を追及できなかっただけでなく、自身の話を終わらせることもできない場面があったとし「4年前と同じ状態ではない」と断じた。

バイデン氏はこれまで「称賛すべき大統領だった」と評価しながらも、米国に対してできる最大の貢献は大統領選をこれ以上続けないと表明することだと訴えた。

【関連記事】

・バイデン氏、選挙戦継続を表明 トランプ氏に「勝つ」
・米大統領選討論会、すれ違い90分 物価・移民互いに批判

多様な観点からニュースを考える

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

滝田洋一のアバター
滝田洋一
日本経済新聞社 客員編集委員
コメントメニュー

ひとこと解説

①あまりに党派性が前面に出た社説。そんな感じが拭えません。

トランプ氏に勝つにはどうしたらいいのか。それだけで頭が一杯なのでしょう。バイデン氏にとっては「ブルータスよ、いやNYタイムズよ。お前もか」でしょう。

②民主党内でのバイデン降ろしの動きは、党内抗争もいいところ。トランプ氏に向けるべきエネルギーは、身内同士で消耗されます。仮にニューサム・カリフォルニア州知事が代わりの候補になるにしても、明智光秀との印象がついて回るはず。

③おっと、この抗争劇をみて、背筋がビクリとなった方が、日本にもおられないでしょうか。例えば官邸あたりに。選挙イヤーの年後半は大騒動。そんな気配が漂っています。

2024年6月29日 11:45 (2024年6月29日 11:47更新) 』