ウクライナとEU、二者間の安全保障分野協力協定を締結

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:ウクライナとEU、二者間の安全保障分野協力協定を締結
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『ウクライナと欧州連合(EU)は2024年6月27日、二者間の安全保障分野協力協定を締結した。

ブリュッセルにて、ウクライナと欧州連合(EU)は27日、二者間の安全保障分野の協力を定める「ウクライナ・EU共同安全保障コミットメントJoint Security Commitments between Ukraine and the European Union」が署名された。

ウクライナ側はゼレンシキー大統領が、EU側はミシェル欧州理事会議長とフォンデアライエン欧州委員会委員長が署名した。

この文書は、軍事、財政、人道、政治分野の10年間にわたる広範な支援を提供するという、EU全27加盟国の多面的かつ長期的コミットメント(公約)を初めて明記したもの。

また同文書には、ウクライナがEUに加盟するまでの同国の支援に関する長期的コミットメントと準備が記載されている。

さらに全加盟国による対露制裁強化、制裁迂回との闘い、ハイブリッド/サイバー脅威との闘いや黒海・アゾフ海での自由な航行確保における協力の準備も確認されている。

また、キーウにEUの防衛イノベーション事務所の解説や、ウクライナとEUの間の防衛産業協力についても記載されている。

大統領府は、今回のコミットメントは、すでにEU加盟国との間で締結された二者間安全保障協定を補完し、強化するものであり、また現時点では「ウクライナ支援に関する共同宣言」へと合流していない国々にとってのウクライナ支援に関するコミットメントを明記するものでもあると説明している。

加えて、EUが第三国との間で署名した文書の中で初めて、将来のあり得る侵略が生じた場合の24時間以内に関連協議を行うメカニズムが定められている。参照記事 英文「ウクライナ・EU共同安全保障コミットメント」全文 

FireShot Webpage Screenshot #1390 – ‘ウクラ、、、

時間的にも、また今後の交渉への影響等をも考慮して、軍事同盟であるNATOへのウクライナの加盟より先の二者間協定は、西側の支援体制を補完する意味で大きな意味が在り、27か国には親露の数カ国も含まれる事から、この協定の締結で、ロシアは事実上欧州から孤立し、また、対ロ制裁強化で、ロシア支援の中国、北朝鮮のEU圏からの排除が正当化される、歴史的決定だと筆者は思う。

EU以外の日本、米国、カナダなどとは、ウクライナはすでに二国間協力協定を交わし済みだ。 

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