アゾフ旅団がウクライナ統合軍司令官を告発、何千人もの味方を殺した

アゾフ旅団がウクライナ統合軍司令官を告発、何千人もの味方を殺した
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/azov-brigades-accuse-ukrainian-joint-forces-commander-of-killing-thousands-of-their-own-men/#comment_headline

『2024.06.24

アゾフ旅団のボグダン・クロテヴィッチ参謀長は24日「どのロシア人将軍よりも味方を殺したウクライナ人将軍の調査を行うよう国家捜査局に手紙を書いた」と明かし、Ukrainska Pravdaは「参謀長が告発したのはウクライナ統合軍司令官のユーリー・ソドル中将だ」と報じた。

参考:Начштабу “Азова” подав заяву в ДБР на генерала Содоля: просить розслідувати великі втрати – джерела

ブトゥソフ氏は軍上層部を再三批判していたが、遂にアゾフ旅団が統合軍司令官を告発

第12特務旅団=アゾフ旅団のボグダン・クロテヴィッチ参謀長は24日「どのロシア人将軍よりも味方を殺したウクライナ人将軍の調査を行うよう国家捜査局に手紙を書いた。この事で彼らが私を調査しようが、私を刑務所に入れようが知ったことではない」とTelegramに投稿、Ukrainska Pravdaは「クロテヴィッチ参謀長が告発したのはウクライナ統合軍司令官のユーリー・ソドル中将だ」と報じており、ウクライナ国内で大きな注目を集めている。

クロテヴィッチ参謀長は「前線で戦う指揮官や兵士らは陣地や観測所を失った責任で裁かれるが、より広範囲な領土の喪失、数十もの街や拠点の喪失、数千人もの味方兵士を失ったことで将軍が裁かれることはない。全軍人は私が誰のことを話しているか理解しているはずだ。なぜなら全軍人の99%が彼のことを嫌悪しているからだ。もううんざりだ。現状を変えるにはメディアを通じて問題を告発するしかない。自分はどうなっても構わない。私が唯一恥じているのはもっと早く行動を起こさなかったことで、この行動の結果を私は全面的に受け入れる覚悟だ」と言及。

国家捜査局はUkrainska Pravdaの取材に「クロテヴィッチ参謀長の告発を受け取った」「告発内容に基づいて捜査局が動いている」と明かし、Ukrainska Pravdaも「クロテヴィッチ参謀長は領土の大部分を失うことになった職権乱用や無能な指揮で将軍を非難し、敵と内通していないか確認するよう求めている。この件で参謀長は証言を行う用意があると表明している」と報じ、DEEP STATEも「状況を注視している」「責任者が処罰されることを望んでいる」と述べた。

出典:АрміяInform ユーリー・ソドル中将

因みにウクライナ人ジャーナリストのユーリイ・ブトゥソフ氏も再三「軍上層部は失敗の反省も分析もしていない」「だから同じ失敗を繰り返すのだ」と非難、DEEP STATEもオチェレティネで起こったことについて「我々は兵士らの苦情をまとめた報告書を作成中で、これを必ず国防省に提出するつもりだ」と述べていたことがある。

追記:第110機械化旅団は24日「DEEP STATEはロシア軍がノヴォオレクサンドリヴカを占領したと報告し、この情報を多くのメディアが取り上げたが事実ではない。敵は集落の大部分を占領しているが完全に占領している訳では無い。現在も集落内の路上で激しい戦闘が続いており、優勢な敵が前進を続けているが、集落の一部は我が軍の火力管制下で敵を追い出すための努力が続けられている」と発表し、事実からかけ離れた未確認の情報を流布するなと訴えた。

これを受けてDEEP STATEは強烈な皮肉をTelegramに投稿しており、(第110機械化旅団の理屈なら)我が軍の砲兵部隊は数日前から「自軍の砲兵部隊を攻撃していたことになる」と指摘した。

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※アイキャッチ画像の出典:Богдан Кротевич
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投稿者: 航空万能論GF管理人 ウクライナ戦況 コメント: 39  』