なぜカトリックなのか？なぜ今なのか？

私は時が経つにつれ、カトリックが真実であると確信するようになりました。私はクリスチャンとして育てられましたが、どの宗派にも強い愛着を持ったことはなく、洗礼も受けていません。信仰にもっと興味を持つようになったとき、私は白紙の状態から始め、知的に最も魅力を感じる教会を探しました。

しかし、これを理論化するのは簡単すぎます。私にとって最も大切な人々を見てみると、彼らはカトリック教徒でした。私の義理の叔父はカトリック教徒です。ルネ・ジラールは私が本でしか知りませんが、彼もカトリック教徒でした。私は3年間、いやもっと長い間、このことについて読み、研究してきました。その時が来たのです。

性的虐待問題、あるいはその最新のバージョンが大きなニュースになっていなかったら、おそらくもっと早くそうなっていただろう。教会が神と人間の組織であること、そしてそれが2歳の息子にとって何を意味するのかを私は理解せざるを得なかった。しかし、過去数年間、自分がカトリック教徒になることについて疑問を持ったことはなかった。

あなたは聖アウグスティヌスを守護聖人として選びました。なぜですか?

理由はいくつかあります。まず、私は『告白』にかなり感動しました。過去 15 年ほどの間に、おそらく 2 回ほど断片的に読んだと思います。『神の国』には、私が政策について考えている今、非常に関連のある章があります。アウグスティヌスは、教会が信じている事柄の非常に強力な擁護者であるという点があります。

そして、私がキリスト教に戻ったことの裏にある意味の 1 つは、私がキリスト教の信仰についてあまり知的ではない世界から来たということです。私は最近、キリスト教徒ではない多くの知識人の中で多くの時間を過ごしています。アウグスティヌスは、キリスト教の信仰を非常に知的に理解する方法を私に与えてくれました。私はまた、怒りの無神論者時代を経験しました。キリスト教徒になるには愚かでなければならないという嘘を信じて人生の多くを過ごした私にとって、アウグスティヌスは、それが真実ではないことを感動的に示してくれました。

あなたは、スキャンダルや不安定な指導者など、今日のカトリック教会が置かれている困難な状況を誰よりもよくご存知です。あなたはカトリック教会の苦難に気が遠くなると思いますか?

短期的にはそう思いますが、カトリックの好きなところの一つは、とても古いということです。私はもっと長い目で見ています。19世紀半ばの暗黒時代よりも、物事はもっと困難になっていますか？アヴィニョンに2人目の教皇がいるのと同じくらい困難ですか？私はそうは思いません。キリスト教の信仰の希望は、物質世界の短期的な征服に根ざしているのではなく、それが真実であるという事実に根ざしており、長期的には、さまざまな試行錯誤を経て、物事はうまくいくでしょう。

カトリックの信仰が公共政策に対するあなたの見解をどの程度導くと期待していますか?

公共政策や最適な国家のあり方に関する私の見解は、カトリックの社会教義とかなり一致しています。それが私がカトリック教会に惹かれた理由の 1 つです。私が見たいものとカトリック教会が見たいものの間には、実際に重なり合う部分がありました。信仰によって、より思いやりが増し、苦闘する人々の気持ちに共感できるようになることを願っています。しかし、私の政治姿勢はここ数年、かなり一貫しています。共和党は、社会保守派と市場自由主義者のパートナーシップが長すぎたと思います。そして、社会保守派はそのパートナーシップからあまり恩恵を受けていないと思います。21 世紀に社会保守主義が存続するための課題の 1 つは、中絶などの問題だけにとどまらず、政治経済や公共の利益についてより広い視野を持たなければならないことです。

現時点で政治活動に携わる熱心なキリスト教徒にとって、最も大きな精神的危険とは何だとお考えですか。

根本的に、公職に就くということは、ある意味では人気投票です。できるだけ多くの人に好かれるように努力しているとき、カトリック教会の教えに沿うようなことはしないでしょう。私はキリスト教徒であり、保守派であり、共和党員なので、それが何を意味するかについては明確な見解を持っています。しかし、謙虚になって、政治は本質的に一時的なゲームであることを認識する必要があります。…

自称クリスチャンの大半がトランプ氏に接した態度に、多くの人が非常に批判的であることは承知しています。私にとって、クリスチャンの大半が直面する根本的な問題は、この 2 つの政党のうち、どちらが自分の信仰に最も不快感を与えないかということです。それが問題になると、答えはほぼ常に不満足なものになります。福音派の一部が大統領に反応した態度には、私は間違いなく批判的です。しかし、彼らの多くが追従者だからそうしているのではないことも知っています。彼らは、より良い選択肢がないと考えているからそうしているのです。

ロン・ハワードは先週、「ヒルビリー・エレジー」の撮影を終えました。この映画を通じて、あなたの苦難に満ちた幼少時代から現在までの個人的な巡礼の旅を何百万人もの人々が知ることになるでしょう。「ヒルビリー・エレジー」の物語をスピリチュアルな観点から解釈する方法はあるのでしょうか?

ヒルビリー・エレジーが描いているテーマの 1 つは、自分の生活に安定を見出そうとする闘いですが、育ちが楽ではなかった人が善人になるための闘いでもあります。つまり、良き夫、良き父親であること、家族を養えるだけの能力があることです。カトリックの最も魅力的な点の 1 つは、恩寵の概念が啓示的な言葉で表現されていないことです。恩寵を受けて突然悪い人から善人になるわけではありません。常に努力を続けているのです。私はそこが好きです。

善良な人間でいるのは、実はかなり難しいというのが私の感覚です。長い目で見れば恩寵が効くと認識することは解放感がありますが、それは私自身の人生の変化や、私が知っている人々の人生の変化を私が見てきた方法とも一致しています。キリスト教の一部で私が共感しにくいことの 1 つは、変身は簡単で、祈ればいつでも起きるという考えです。これは、私が見てきた人々の苦闘、向上、変化とは一致しません。