【セキュリティ ニュース】Phoenix製「UEFI」に脆弱性 – TPM保護を回避されるおそれ

【セキュリティ ニュース】Phoenix製「UEFI」に脆弱性 – TPM保護を回避されるおそれ
https://www.security-next.com/158794

 ※ 今日は、こんな所で…。

『2024/06/24

パソコンやサーバにおいて起動制御に用いられるPhoenix Technologies製のファームウェア「UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)」に脆弱性が明らかとなった。

「CVE-2024-0762」は、「TPM(Trusted Platform Module)」を構成する変数処理のコードに明らかとなった脆弱性で、バッファオーバーフローが生じるおそれがある。脆弱性を発見、報告したEclypsiumは、「UEFIcanhazbufferoverflow」と名付けている。

Eclypsiumによれば、当初Lenovoの一部機種において脆弱性を発見したが、その後、特定のIntelプロセッサファミリにおいて実行される「Phoenix SecureCore UEFIファームウェア」に影響があることが判明したという。

具体的には「AlderLake」「CoffeeLake」「CometLake」「IceLake」「JasperLake」「KabyLake」「MeteorLake」「RaptorLake」「RocketLake」「TigerLake」などが対象となる。

ローカル環境より脆弱性を悪用すると権限の昇格が可能となり、ファームウェアにバックドアを埋め込まれると、上位レイヤーで動作するOSなどのセキュリティ対策を回避されるおそれがある。』

『共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.5」、重要度は「高(High)」とレーティングされている。

Eclypsiumは、「TPM」を用いていてもベースとなるコードに欠陥があれば意味がないと問題を指摘。

「Phoenix SecureCore UEFI ファームウェア」を実装している幅広いメーカーのPCが同脆弱性の影響を受ける可能性があるとしている。

脆弱性の報告を受けたPhoenix Technologiesでは、4月に緩和策をリリースしたと説明。ハードウェアベンダーに確認し、ファームウェアを最新バージョンに更新するよう呼びかけた。

Eclypsiumは、Lenovoと連携して対応を進め、Lenovoからは5月のアップデートで修正が行われたとしている。』