ウクライナの戦場で起きている戦車戦の変化とロシアの損失

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:ウクライナの戦場で起きている戦車戦の変化とロシアの損失
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『ロシアがウクライナで拡大して2年4カ月目に入る戦争で、ロシア軍は兵士を戦場に送り込む2つの装甲車両、装甲兵員輸送車(APC)と歩兵戦闘車(IFV)も大量に失ってきた。

オランダのOSINT(オープンソース・インテリジェンス)分析サイト「オリックス(Oryx)」が視覚的に確認しているだけで、撃破数は約4300両にのぼる。毎月160両ほど撃破されている計算だ。

ウクライナ軍のAPCとIFVの損失ははるかに少なく、撃破された数は合計で1200両ほどにとどまる。右は、米陸軍のM2ブラッドレー歩兵戦闘車
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ロシア軍のAPCとIFVの損失は5月に急増した。

この戦争の装備の損害を独自に集計しているOSINTアナリストのアンドルー・パーペチュアによれば、撃破された数は計288両に達した。

パーペチュアは「これはあくまで、わたしたちが見て数えたものだけだ」と強調している。

なぜそうなったのかは明らかだ。ウクライナの1000kmにおよぶ戦線のなかでもとくに激しい戦闘が繰り広げられている東部のアウジーウカAvdiivka正面で、ウクライナ軍が優れた車両を用いる一方、ロシア軍の車両は劣化しているからだ。両者が相まみえると、ロシア側の車両は手ひどくやられている。

この1カ月あまりの間にソーシャルメディアで共有された2つの動画は、両軍の車両のそうした優劣をまざまざと示している。どちらの場合も、ウクライナ軍の米国製M2ブラッドレー歩兵戦闘車がロシア軍の装甲兵員輸送車と対決し、破壊している。ロシア側は2つの小競り合いで計数十人が戦死した可能性がある。

ひとつめの映像は、2024年5月2日かその少し前に行われた戦闘の様子を映している。長期保管施設から引っ張り出され、自爆型のドローン(無人機)対策のケージ装甲を取り付けたロシア軍の老朽化したMT-LB装甲牽引車の一両が、車上に歩兵6人ほどを乗せて、アウジーウカ西方のウクライナ側の陣地に向けて走ってくる。1990年代に製造され、米国から300両あまり供与されたウクライナ軍のM2の一両がそれを迎え撃つ。交戦の様子を捉えた映像では、25mm弾がBTR-82の上に乗っている歩兵に直撃し、その身を切り刻んでいる。1両でおそらく発煙弾がクックオフ(周囲の熱による発火・爆発)し、遺体が空を舞う。生き残った歩兵が散開するなか、M2はBTR-82や歩兵にさらに弾を浴びせる。砲撃跡の穴にかがむ兵士の姿も見える。
 
ウクライナ軍は2023年初めから受け取り始めた300両あまりのM2のうち、約40両を失っている。

ただ、この車両の扱いに慣れるにつれて、損失数は月平均2両ほどで安定するようになっている。

ウクラFireShot Webpage Screenshot #1338 – ‘Russia sent new tanks intoイナ軍でM2を運用する部隊はこれまで第47旅団だけだった。

だが、5月に米国から新たに100両かそこらのM2が供与されたことで、ウクライナ軍参謀本部は2個目の旅団に配備できるようになった可能性もある。

実現すれば、ウクライナ軍が車両面でロシア軍に対して優位に立てる正面が増えるだろう。参照記事  

また、ウクライナの無人機攻撃の技術もさらに向上し、ロシアの戦車は破壊されるがままの状態の様だ。記録映像:約1時間 Russia sent new tanks into attack, but here’s what Ukraine did to them:

2024年6月12日の映像記事によれば、ウクライナ軍参謀本部は、ロシアの兵力と装備の損失を毎日推定し、最新の更新によると、ロシアは過去24時間で1,300人の兵士を失い、総合計で515,000人になったという(死傷者か?)。

ウクライナ・キエフ軍によると、モスクワは現在進行中の戦争でこれまでに、13,433基の大砲システム、15,076台の装甲戦闘車両、7,828台の戦車、18,360台の車両と燃料タンク、357機の軍用ジェット機、326機のヘリコプターを失ったという。映像記事:NHK「犠牲をいとわない人海戦術」ロシア軍の死傷者が”過去最多”か:
FireShot Webpage Screenshot #1339 – ‘Ukrainian choppersca22165c nb

最近ウクライナ軍のミルMi-24ヘリコプターがポクロフスクPokrovsk近郊でロシア軍にミサイルを発射した映像が在る。

ヘリコプターが低空飛行中に発砲し、その後敵の砲撃を避けるために照明弾を展開する様子が映っている。

ロシア軍は、大損失を出しながらも、この付近まで攻め込んできていると言う事で、ドンバス地域のドネツク州全域を占領しろというプーチンの厳命なのだろう。』