【先史・古代オリエント・古代地中海世界】古代オリエントで滅びた、滅ぼされた国の関係について
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『古代オリエントで滅びた、滅ぼされた国の関係について
古代オリエントはたくさんの民族や国家がでてきて移り変わりがよくわかりません。「メソポタミア」と「エジプト」についてそれぞれ流れを教えてください。
【質問の確認】
古代オリエントはたくさんの民族や国家がでてきて移り変わりがよくわかりません。「メソポタミア」と「エジプト」についてそれぞれ流れを教えてください。
【解説】
「古代オリエント」のうち、お尋ねのあった「メソポタミア」と「エジプト」を中心に、簡潔に整理していきましょう。民族系統を示す 「〜語系」という用語にも注目しながら、読み進めてくださいね。
まず「メソポタミア」(=ティグリス・ユーフラテス両河流域のこと)の民族や国家の変遷についてみていきましょう。
メソポタミアでは、最初に“民族系統不明”のシュメール人が活動します。
シュメール人に続いて、セム語系民族(アッカド人→アムル人など)が進出します。
シュメール人の都市国家を征服してメソポタミアを初めて統一したのはアッカド人で、アッカド人の国家が滅びた後に活動したのがアムル人です。
アムル人が建設したバビロン第1王朝では、ハンムラビ法典を制定したハンムラビ王を覚えましょう。
セム語系民族に続いて、インド=ヨーロッパ語系民族であるヒッタイト人がメソポタミアへ侵入しバビロン第1王朝を滅ぼします。
その後、南メソポタミアに侵入してバビロン第3王朝を建てたのがカッシート人で、また北メソポタミアにはミタンニ王国が建国されました。
メソポタミアに比べると、エジプトは整理しやすいといえます。
エジプトでは、ファラオと呼ばれる王が早くから統一国家をつくり、エジプト語系民族を統治しました。
30あまりの王朝が交替し、そのなかで特に繁栄した時代を、古王国・中王国・新王国といいますので、その3つの時代について大づかみにしておきましょう。
クフ王の巨大ピラミッドで有名な古王国はナイル川下流域にあるメンフィスを首都としましたが、中王国と新王国の首都は(新王国の一時期を除いて)ナイル川中流域のテーベです。
中王国末期にエジプトに侵入した遊牧民のヒクソスもおさえておきましょう。
新王国はヒクソスを追放して発展し、アメンホテプ4世(イクナートン)時代のアマルナ美術が特色としてあげられます。
【アドバイス】
「古代オリエント」全域への理解を深めるためには、「メソポタミア」と「エジプト」のほかに、「小アジア」や「地中海東岸」も整理しておきましょう。
「小アジア」とは、ほぼ今日のトルコにあたる領域で、前述した“インド=ヨーロッパ語系”民族のヒッタイト人の建国地です。
「地中海東岸」では、セム語系3民族(アラム人・フェニキア人・ヘブライ人)がよく問われます。
また、古代オリエントでは民族や国家の変遷に合わせて、民族系統が出題されることが多いです。
メソポタミアなどにおけるセム語系やインド=ヨーロッパ語系、エジプトにおけるエジプト語系といった民族系統は、使用する言語に基づいた分類ですのでおさえておくようにしましょう。
前7世紀前半にセム語系のアッシリアによって、エジプトを含む全オリエントが初めて統一されます。
アッシリア分裂後の4王国分立時代を経て、前6世紀半ばにインド=ヨーロッパ語系のアケメネス朝ペルシアが全オリエントを再統一し、200年以上におよぶ長期支配を続けることになります。 』