日経平均一時900円安、2週間ぶり3万8000円割れ

日経平均一時900円安、2週間ぶり3万8000円割れ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB301360Q4A530C2000000/

『2024年5月30日 10:00

30日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落し、下落幅が一時900円を超え、取引時間中としては5月13日以来、約2週間ぶりに3万8000円を割り込んだ。米国の早期利下げ期待の後退を背景に前日の米株式市場で主要3指数がそろって下落したことを嫌気し、売りが膨らんでいる。30日に国内の長期金利が一時1.1%と2011年7月以来の水準に上昇したことも株式市場にとって逆風となった。

米連邦準備理事会(FRB)が29日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)では、経済活動は前回4月の報告時点から「拡大を続けた」と総括した。FRB高官から利下げに慎重な発言が相次いでおり、米景気の底堅さを背景に利下げ転換まで時間がかかるとの見方が強まった。

米長期金利が5月上旬以来の高水準を付けた。国内の長期金利も上昇傾向が続いており、株式の相対的な割高感が意識され、東京市場でも指数寄与度の大きい東京エレクトロンやアドバンテストなど値がさのハイテク株を中心に売られている。

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