韓国で肝いりで展開された「10万人でAIに画像を読み込ませるお仕事」、案の定ゴミデータを大量に生むだけの結果に: 楽韓Web
https://rakukan.net/article/503466587.html
『文在寅政権時代に1000億ウォン投じて作成したAIデータ、34%はデタラメだった(朝鮮日報)
韓国のある民間IT業者が2020年、韓国政府から「人工知能(AI)学習用データ構築事業」を受注した。卵・牛肉など畜産物の写真数万件で構成された蓄積データを作成する業務だった。政府がその蓄積データを一般公開すれば、企業がそれをAIに学習させ「卵の外見だけで卵の品質を判定するAI」「牛肉の外見だけで、等級分類できるAI」などを開発することができるものだった。
しかし、この業者が提出した蓄積データはAI学習に全く使い物にならない「ゴミデータ」だった。政府はA~D等級の卵の写真をそれぞれ1万6000枚、計6万4000枚取りまとめることを要求していたが、問題の業者が提出した写真はB等級の卵の写真43枚にすぎなかった。このほか、牛肉の写真も5等級ごとに各1万6000枚ずつ計8万枚を提出なければならなかったが、1等級の写真は皆無で、2・3等級の牛肉の写真だけ数千枚を提出した。1等級の牛肉の写真がないデータでAIを学習させ、1等級と2・3等級の牛肉を区別させることなどできない。それでも同社は政府から19億ウォン(約2憶1800万円)を受け取った。
この業者は文在寅(ムン・ジェイン)政権が「韓国版ニューディール」という名目で2020年から推進した「AIデータ事業」に参加した。監査院は23日、2020年から25年までに約2兆5000億ウォンが投じられる同事業で、最初の2年間に作成された蓄積データ360件のうち122件(33.8%)の品質が基準を満たしておらず、AI学習には使えない状態だったと発表した。不合格の蓄積データを作成するのに要した費用は1148億ウォンだった。
他社が作成したサッカー競技の動作に関するデータには写真が数万件含まれていたが、 一部の写真には写真のの動作がどんな動作なのかに関する説明が欠落していた。チャージをかけているのか、スライディングをしているのか、反則なのか、正常なプレーなのかなどの表示が全くされていなかった。また別の業者は、聴力検査の結果データを10万8167件集めたが、資料に対する説明が全て欠落していた。これもデータとしては役に立たない。それでも両社は政府からそれぞれ19億ウォン、18億ウォンを受け取った。
(引用ここまで)
あー……。
ムン・ジェインが2020年あたりに「Kニューディール政策」を掲げて、新たな経済政策をぶち上げたのです。
デジタル関連産業と再生エネルギーを中心としたグリーンニューディールを両輪とし、さまざまな雇用を行うとの政策でした。
Kニューディールで創出されるであろうとされていた新規雇用は190万人。
まあ、その結果として生まれたのは──
・「鳩の餌やり禁止要員」
・「ベンチの鳥の糞掃除係」
・「ペットエチケット順守ヘルパー」
・「浄化槽掃除促進業務」
・「地方税納税広報要員」
といった斬新な職業の数々でした。
ムン・ジェイン「Kニューディールで190万人の雇用を創出!」→その仕事の中身を見てみると「鳩の餌やり禁止要員」「鳥の糞掃除係」「浄化槽掃除呼びかけ人」(楽韓Web過去エントリ)
その中に「若者向けAIラベラー」ってものがありまして。
あ、これ説明するのめんどくさいな。まあ、ちょこっとだけ語るか。
現在の「AI」とされるものは、大量のデータを収集してその差異を学習するものとなっています。
いわゆる「ディープラーニング」と呼ばれる手法です。
たとえば肺のレントゲン画像を大量に読み込ませて「悪性腫瘍(癌)の発生がある否か」をパラメーターとして確認させる。
そうして数万枚単位での学習をさせると、専門家でも見つけられないようなわずかな違いをAIが感知できるようになるといった形で成果が出るわけです。
ただ、画像を漫然と読み込ませても意味がないのですね。それぞれの画像にインデックス、パラメータがついていないとAI側が判断をできないのです。
で、AIラベラーが必要になってくるのです。
X(Twitter)でいうところのハッシュタグを、ひたすら画像につける作業と思ってもらえればよいかな。
この「画像にラベルを貼る人」を10万人単位で雇用して、韓国をAI大国にするとの目論見だったのです。
韓国政府、またも若者向けのクズ雇用を創出……今度は「AI向けデータラベラー」だそうですよ(楽韓Web過去エントリ)
いや、本気ですよ。
ムン・ジェインはいつも本気でしたからね。
Kニューディールには「データ、ネットワーク、AI」の「D・N・A生態強化」部門ってのがあったのです。
ただし、当時から「ゴミデータが生まれるだけ」「こんなものがキャリアになるわけがない」ってされていました。
要するに内職ですから、これ。
んでもって、当時の「AIラベラーの成果を監査してみよう」ってことになって、調べたら冒頭記事のようになった……と。
おいしく公金チューチューされてしまったわけです。
あまりにも想定していた通りのオチでしたね。
経済政策としてはよかったんじゃないかとは思います。「穴を掘って埋めるだけの作業」でも賃金さえ発生させれば経済は回りますからね。ムン・ジェインの経済政策としては上出来です。
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