「娘の不正入学疑惑」で失脚した元法相、つくった新党への支持が急上昇

「娘の不正入学疑惑」で失脚した元法相、つくった新党への支持が急上昇 注目は尹錫悦大統領との「因縁」
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『2024年3月27日 21時33分

【ソウル=上野実輝彦】4月10日投開票の韓国総選挙を前に、文在寅(ムンジェイン)前政権の元法相・曺国(チョグク)氏の結成した新党が急速に支持を高めている。娘の不正入学など複数の身内優遇疑惑で法相辞任に追い込まれ、高裁で実刑判決まで受けた曺氏だが、尹錫悦(ユンソンニョル)政権や最大野党に不満を持つ層をうまくつかみ、再浮上につなげている。

◆「尹錫悦政権への失望と怒りが支持に」

 曺氏は27日、海外メディア向けの記者会見で「尹政権への失望と怒りが党の支持につながっている。政権の無力化に追い込むことが目標だ」と訴えた。

27日、ソウル市内で記者会見する曺国氏=上野実輝彦撮影

 曺氏の新党「祖国革新党」は3月3日に結成。既存の第三極を抜き、最新の世論調査の支持率は保守系与党「国民の力」の34%、革新系最大野党「共に民主党」の33%に続く8%となった。10議席が目標で、二大政党が過半数割れした場合にキャスチングボートを握る可能性もある。

 韓国人の嫌う「身内びいき」で失敗した曺氏が再注目される理由の一つは、尹大統領との因縁だ。曺氏が法相だった時に検事総長だった尹氏が、検察権力を弱める改革を試みた曺氏を失脚させるため疑惑を強引に捜査したとの見方がある。曺氏は尹氏弾劾など痛烈な政権批判を主張の軸に据える。

 根強い人気のある文前大統領に近く、共に民主党内の非主流派に頼られている面もある。韓国の識者は「党内の候補者公認で李在明(イジェミョン)代表に排除された革新系勢力の受け皿になっている」と説明。一方、選挙後に共に民主党と協力、合流する可能性も指摘されている。

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