英首相、血液感染スキャンダルの隠蔽を謝罪 3万人がHIVや肝炎に

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:英首相、血液感染スキャンダルの隠蔽を謝罪 3万人がHIVや肝炎に

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『イギリスで、病原菌に汚染された血液が治療に使われ、多くの患者が感染してきた問題が大きく注目されている。

リシ・スーナク首相Prime Minister Rishi Sunakは2024年5月20日、当局の失敗を謝罪した。このスキャンダルに関する公的調査報告書によると、汚染された血液を使った治療により、3万人がエイズウイルス(HIV)や肝炎ウイルスに感染。このうち約3000人がすでに亡くなったという。

医師や政府、国民保健サービス(NHS)がこの問題を隠蔽(いんぺい)し、被害者を受け入れがたいリスクにさらしていたことも明らかになった。報告書はまた、被害者らが当局や患者の安全に責任を負う人々から「一度だけでなく何度も」失望させられていたと指摘した。

スーナク氏は20日の議会で、政府の失敗について「本当に申し訳ない」と謝罪。また、この日は「イギリス国家の恥ずべき日」だと表現し「本日発表された報告書では、我々の国民生活の中心で、数十年にわたるモラルの欠如があったことが示された。心の底からはっきりと謝罪したいと思う」と述べた。被害者への補償を「どれだけの代償があっても」行うと約束し、補償内容は21日に発表される予定だ。

最大野党・労働党党首のサー・キア・スターマーも謝罪し、このスキャンダルはイギリス史上「最も深刻な不正義」の一つだと説明。被害者らは「言葉にならない苦しみ」を味わったと述べた。NHSイングランドのアマンダ・プリッチャード最高経営責任者(CEO)も、NHSを代表して謝罪を表明。何万人もの患者が「ひどい失望」を味わったと述べた。「生活を変え、生命を短くするような病気を引き起こした行為だけでなく、患者への明確な伝達、調査、リスク軽減の失敗についても謝罪したい」と、プリッチャード氏は付け加えた。

9ccc2650-171d-11ef-976f-87c9f89e656e血液感染スキャンダルとは:調査では、1970年代以降、汚染された輸血や血液製剤によって何千人もが感染した事件をめぐる、50年以上にわたる意思決定を検証した。

5年にわたる調査の結果、意思決定において安全性が優先されていなかったことが明らかになった。

血液や血液製剤によるとウイルス感染のリスクは、NHSが設立された1948年から知られていたと指摘した。それにもかかわらず、患者らは以下のような「認めがたい危険性」にさらされていたと、報告書は指摘した。

・血液療法で自国の血液のみを使うと約束していたにもかかわらず、リスクの高い供血者のいるアメリカなど外国の血液製剤を輸入し続けたこと。アメリカでは過去、囚人や薬物中毒者が売血していた

・認証当局が、上記のような血液製剤は安全でなく、使用許可を出すべきではなかったと認識しなかったこと

・イギリス国内でも1986年まで、囚人などのリスクの高い対象からの献血を採用し続けていたこと

・1982年からリスクが確認されていたにも関わらず、HIVを排除するための血液製剤の熱処理に1985年末までかかったこと、、、、、

index hgjk調査は2017年、当時のテリーザ・メイ首相Prime Minister Theresa Mayが政治的圧力を受けて発表した。

これほど時間がかかったのは、スキャンダルの主要人物が死亡したり、衰弱して証拠を提出できなくなったりしたためだと、サー・ブライアンは指摘。

また、NHSや政府機関、医師らによる「組織の保身」が被害を拡大させたと述べた。

2022年7月と2023年4月にサー・ブライアンが発表した中間報告書では、被害者と家族への補償を勧告している。これを受けてイギリス政府は、生き残った被害者と亡くなった被害者の家族について、1件あたり10万ポンド(約200万円)の中間補償を支払った。支払いは4000件に上った。、、参照記事より抜粋 英文記事:PM apologises after infected blood scandal cover-up:』