ネタニヤフ氏、逮捕状請求に猛反発 「反ユダヤ主義」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR2100U0R20C24A5000000/
『2024年5月21日 5:22 (2024年5月21日 9:21更新)
【イスタンブール=渡辺夏奈】国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官による逮捕状の請求を受け、イスラエルのネタニヤフ首相は20日「新たな反ユダヤ主義だ」と猛反発した。パレスチナ自治区ガザへの攻撃を巡る戦争犯罪の疑いを否定した。
X(旧ツイッター)にビデオで声明を投稿した。ネタニヤフ氏は「民主的なイスラエルと殺人者集団であるイスラム組織ハマスの比較には嫌悪感を抱く」と述べ、決定がイスラエル全体を…
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『X(旧ツイッター)にビデオで声明を投稿した。ネタニヤフ氏は「民主的なイスラエルと殺人者集団であるイスラム組織ハマスの比較には嫌悪感を抱く」と述べ、決定がイスラエル全体を攻撃するものだと強調した。』
『イスラエルの閣僚からも逮捕状請求を批判する声が一斉に上がった。ヘルツォグ大統領は「言語道断。国際司法制度が崩壊の危機にひんしている」と訴えた。カッツ外相は今後主要国の外相と会談し決定への反対を求めるほか、省内に問題に対応する特別組織を設置する方針を明らかにした。
野党のラピド前首相も「ネタニヤフ氏とシンワル氏の比較は受け入れられない」とICCを批判した。』
『一方ハマスは同日、イスラエルによる不当な占領を受ける自らこそが被害者で「ICCの検察官は被害者と加害者を同一視している」との声明を出した。イスラエル側の逮捕状請求が「2人だけだった」とも述べ、作戦に関わった幅広い指導者や兵士に逮捕・抑留命令を出すべきだと訴えた。』
『国際社会の反応は割れた。イスラエルを支援する米国などは決定に反発し、バイデン米大統領は20日「言語道断だ」とICCを批判した。
南アフリカの大統領府は「国際法の支配や被害者の権利を守るため、法律はすべての人に平等に適用されなければならない」と逮捕状の請求を歓迎したと、ロイター通信が報じた。同国はガザへの攻撃がジェノサイド(大量虐殺)にあたるとして国際司法裁判所(ICJ)にイスラエルを提訴した。
2023年10月のハマスによるイスラエル急襲を受け、イスラエルはハマスが実効支配するガザへの攻撃を開始した。「ハマス壊滅」を掲げた大規模な軍事作戦で民間人の犠牲も広がり、死者は直近までで3万5千人を超える。』
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福井健策
骨董通り法律事務所 代表パートナー/弁護士
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分析・考察 国連と連携する、唯一の国際刑事裁判所が存在感を強めていますね。
逮捕状が請求されるとはどういうことか。戦争犯罪を法廷が審議すべき十分な疑いがあり、自主的な出廷は期待できないということでしょう。
国連の即時停戦や解放決議をイスラエル・ハマス双方が無視している状況では、十分な理由があると感じます。
当人たちや米国政府の反発は、織り込み済みでしょう。しかしその天秤の反対側には3万5000人を超える犠牲者たちの生命、そしてこれからの犠牲者たちの運命が乗っています。私見では、天秤がどちらに傾くかも、明らかなように思えます。
「法は、絵に描いた餅ではない」というICCの声。果たしてどう響くでしょうか。
2024年5月21日 7:57』