プーチンが訪中と共同声明 – 北の国から猫と二人で想う事 livedoor版
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『2024年05月18日
プーチン大統領は5期目就任後初めての外遊先として、2日間の日程で中国を公式訪問している。2024年5月16日は北京に滞在し習近平国家主席と会談し、共同声明を発表した。
1:ロシアと中国はウクライナ紛争の長期化やエスカレーションにつながる措置を阻止する必要性で一致。
2:両国は外国の資産や財産を押収する動きを非難し、報復措置を取る権利を有することを強調する。
3:両政府は外交や経済的可能性を制限しようとする試みに対し抵抗する正当な権利を有し、国益を守る。
4:露中間の軍事分野での協力を深化させ、共同演習の拡大を進める。
5:露中は国際テロリズムや過激主義との戦いで相互協力を深める。参照記事
、、、、ロシアがウクライナを「ナチ」と言っている事から、1から5まで全て、EU,NATOに対し対立的な姿勢の表れで、4番目は、中国国内でも反対論があるのではと筆者は想像する。なぜなら、中国にはロシアと未解決な歴史的領土問題(沿海州地域)が存在していると言う主張が一部に在るからだ。
また「ロシアと中国は、アジア太平洋地域における閉鎖的な軍事・政治同盟に反対する。それは有害で非建設的だからだ」という発言の在った事で、アジア諸国、及び日米印豪の経済、防衛にも、中露が共同で対立姿勢を示した事の意味は大きい。
会見では東アジアの軍事化を進める勢力に反対する姿勢を示し、日本や韓国、フィリピンなどを巻き込んで地域で軍拡を先導する米国の動きをけん制し、「露中は国際法と全ての国の利益のバランスに基づいた公正な世界秩序を構築するために団結して取り組む。」と、国際法を無視し続けるこの2国が自国を棚に上げて述べている。参照記事
ロシアと交易のある中国企業からは、経済制裁の為に、ロシアとの正常な貿易は今後は不可能に近いと言う声も出る中、会見で「露中貿易におけるロシア・ルーブルと人民元の割合は9割を超えており、さらに伸び続けている。」と強調したのはロシアの、ドルは要らないという強がりとしか思えない。中国とすれば、ロシアに何かあれば莫大なルーブルがただの紙切れになる可能性を秘めている。
旧ソ連衛星国がウクライナ侵略でロシアとの距離を取る中、中露はより緊密になったかのようだが、西側メディアは、中国は慎重に距離を取っているとの見方が強い。
声明は外部への形式的なものとして、今回の訪中で一体裏で何が話し合われたのかは推測するしかない。
筆者は、武器輸出と貿易の決済についてではと思うが、、。
一方で仏のマクロン大統領によれば、習近平氏はロシアに武器は売らないと会談時に述べたと公表している。
ロシアは最近核搭載可能な中距離ミサイル製造を公言したが、中国に言う事を効かせる脅しではないかとの見方も在る。中国を巻き込みたいプーチンと、なんとか逃げ出したい習近平、、そんな絵が浮かんでくる。 ニュース映像と解説
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また、中露首脳共同声明で東京電力福島第1原発の処理水について「核汚染水」の表現も使って懸念を表明したことに対し、林芳正官房長官は17日の記者会見で「事実に反する言及を行ったことは大変遺憾だ」と述べ、抗議したと明らかにし、「科学的観点から何ら問題は生じていない。広く国際社会からの理解と支持が得られている」と強調した。抗議は外交ルートを通じ、16日に中ロそれぞれに行った。参照記事
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プーチン大統領は5月12日、内閣改造で、セルゲイ・ショイグSergei Shoigu国防相を交代させる方針を示した。
ジョイグ氏の側近が汚職で逮捕された為とも思えるが、政権の立て直しをしているのは間違いない所だろう。20240513-OYT1I50005-1
後任は、経済の専門家として知られるベロウソフ第1副首相と報道された。
写真右は、プーチン大統領とショイグ国防相、左はアンドレイ・ベロウソフAndrei Belousov氏 英文記事 参照記事 過去ブログ:ウクライナ東部 ロシア軍の動きとプーチン訪中の意味:映像:ウクライナの無人機によるロシアオートバイ突撃隊への攻撃;過去ブログ:2024年4月加速するウクライナの長距離ミサイル配備と今後の戦況:2024/5/17映像戦況報告:ロシア「予備兵ありません!」遂に兵力尽きハルキウ攻勢停止へ。クリミアのロシア空軍基地「完全に破壊」:2024/5/18映像戦況報告:プーチン訪問「中国属国の屈辱」に耐えるも「成果ゼロ!」、ウ軍砲弾届き「ロシア前進停止」ドローン攻撃4夜連続成功、|ロシア防衛企業「ソ連崩壊時と同じ」で、やがてロシアの民間航空機は消滅する: 』