NATO加盟国のエストニア、ウクライナへの派兵を「真剣に」検討か(海外)(BUSINESS INSIDER JAPAN)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f91ee911be650a032f108856448844a49ff9d7e
『5/17(金) 8:10配信
エストニア政府はウクライナへの派兵を「真剣に」検討していると、エストニアの政府関係者がBreaking Defenseに語った。
派遣された兵士は前線には送られず、ウクライナ軍の非戦闘的な任務を代わりに担うことになるだろうと言う。
エストニアには約4200人の現役兵がいて、さらに3万8000人の予備役がいる。
エストニアの安全保障に詳しい政府関係者によると、エストニア政府はウクライナへの派兵 ── 前線からは離れた任務に就く ── を「真剣に」検討している。
エストニアの大統領の国家安全保障顧問を務めるマディス・ロール(Madis Roll)氏は軍事ニュースサイト『Breaking Defense』に対し、エストニアの指導者たちは自国の兵士らを派遣し、ウクライナで直接戦闘を行わない「後方」任務に就く可能性を評価していると語った。
こうした動きはウクライナの人員不足を緩和し、より多くの兵士を前線に送ることを可能にするだろう。
そして、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国であるエストニアは、同盟の主要メンバーとともに行動することを好むが、小規模のグループと行動をともにするという考えにも否定的ではないとロール氏は言う。
「話し合いが続いている」とロール氏はBreaking Defenseに語った。
「あらゆる可能性に目を向けるべきだ。自分たちにできることを制限すべきではない」
ロール氏のコメントをBreaking Defenseが報じた数日前には、エストニアはウクライナへの派兵について内部で話していたと国防軍司令官のマルティン・ヘレム(Martin Herem)陸軍大将がBreaking Defenseに語っていた。
ただ、ヘレム陸軍大将によると、国内の政治的懸念から「真剣な議論」は行われていなかったという。
エストニアは地理的にロシアに最も近いNATO加盟国のひとつで、東部の国境はロシアのプスコフ州やレニングラード州と接している。軍の大部分は予備役部隊に依存していて、約4200人の現役兵と3万8000人の予備役が軍事作戦に備えている。
Matthew Loh 』