アンドレイ・ベロウソフを新国防省に起用するのは、全く理に適っている。

アンドレイ・ベロウソフを新国防省に起用するのは、全く理に適っている。
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『Kamil Galeev 記者による2024-5-13記事。

   アンドレイ・ベロウソフを新国防省に起用するのは、全く理に適っている。
 ロシアにとって今の対宇戦争は、経済総動員戦争に他ならないから。

 爾後は、ベロウソフが、ロシア「統制経済」の《参謀総長》となるわけである。

 ベロウゾフはソ連時代の経済インテリ・エリート階層の息子として生まれている。みずからは経済学究だったが、それでもロシア政府内で高官の地位に昇り得たのは、超レア・ケース。

 彼は、世渡り遊泳政治ではなく、「論文」発表が評価されて、体制から引き立てられた。そんな人材は、今のロシアでは、他には一人も探せない。

 彼は1976年から81年まで、モスクワの国立大学で「経済サイバネティクス」を専攻した。これはロシア国内では、コンピュータの活用によって計画経済を進める技法を意味する。

 81年から86年まで、中央数理経済研究所に所属。
 86年から2006年まで、経済予測研究所員。
 2006年から2024年までは、政府高官。56歳にして初めて行政職キャリアを開始したことになる。それまではアカデミズム世界の住人だったのだが。

 政府の一員になるや、彗星の如く昇進した。
 2006年には経済開発省の副大臣。
 2012年には、同・大臣。
 2020年には、副首相。同年に短期間ながら、首相代行も務めている。

 彼はアカデミズム時代の仕事の集大成として、2007年に『ロシア経済の奇跡――われらはそれをじぶんたちだけでなしとげてみせる』というタイトルの単行本を出版している。これで抜擢されないはずがないだろう。』