ロシアのショイグ国防相が交代、ベロウソフ氏に

ロシアのショイグ国防相が交代、ベロウソフ氏に
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『2024年5月13日 5:00 (2024年5月13日 5:45更新)

ロシアのプーチン大統領は12日、今月まで国防相だったショイグ氏を交代させ、第1副首相だったベロウソフ氏が国防相となる人事を上院に提案した。ショイグ氏は同日付で安全保障会議書記に任命された。ロシアメディアが伝えた。

通算5選となったプーチン氏の新たな任期入りを受けて、閣僚は今月辞任していた。治安や外交分野の重要閣僚についてはプーチン氏が上院と協議して決めることになっている。ロシア上院の協議を経て週内に人事は承認される見通し。

ショイグ氏は2012年から国防相を務めた。22年2月に開始したウクライナ侵略が継続する中での交代は異例となる。侵略が3年目に入るなど長期化が鮮明になる中、ショイグ氏が責任を問われた可能性もある。

ロシア軍は足元でウクライナ東部ドネツク州で徐々に前進している。東部ハリコフ州でも複数の集落を制圧するなど戦果を急ぐ動きを強めていた。

安全保障会議書記だったパトルシェフ氏は12日付で退任した。同氏の退任後の役職は現時点では明らかになっていない。

ベロウソフ氏は経済関連のキャリアを長く務めてきた。12年から13年まで経済発展相を、13年からは経済担当の大統領補佐官を務めた。20年から第1副首相を務めていた。

ペスコフ大統領報道官は12日、ベロウソフ氏の就任でロシア軍の構成に変化はないとの見方を示した。

外交や他の治安分野の閣僚は留任する。プーチン氏は同日、ラブロフ外相らの再任を上院に提案した。

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