ロシア軍のミサイル攻撃、ウクライナの3つの火力発電所で深刻な被害

ロシア軍のミサイル攻撃、ウクライナの3つの火力発電所で深刻な被害
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-militarys-large-scale-missile-attack-causes-serious-damage-to-a-thermal-power-plant-in-ukraine/

『2024.05.8

ロシア軍が再びエネルギーインフラを狙ったミサイル攻撃を実施、ウクライナ空軍は「76発中59発を迎撃した」と発表したが、現地メディアは「エネルギーインフラに甚大の損害が出ている」「3つの火力発電所で深刻な被害が生じた」と報じている。

参考:Russia fires over 70 missiles and drones at Ukraine: Targets intercepted by air defense
参考:Цієї ночі відбулася масована атака на енергооб’єкти у шести областях – Міненерго
参考:Росія атакувала три ТЕС: є серйозні руйнування − ДТЕК
またしても我が国のエネルギー産業にとって非常に困難な夜になった

ロシア軍は8日未明、ウクライナに対してKinzhal×1発、Iskander-M×2発、Iskander-K×1発、Kalibr×4発、Kh-101/Kh-555×45発、Kh-59/Kh-69×2発、Shahed-131/136×21機を発射、ウクライナ空軍は「我が軍の防空部隊がKalibr×4発、Kh-101/Kh-555×33発、Kh-59/Kh-69×2発、Shahed-131/136×20機を破壊した」と発表したが、現地メディアは「エネルギーインフラに甚大の損害が出ている」と報じている。

Ukrainska Pravdaはエネルギー省の発表を引用して「ポルタヴァ、キロヴォフラード、ザポリージャ、リヴィウ、イヴァーノ・フランキーウシク、ヴィーンヌィツャ地域の発電・送電施設が攻撃された」と報じ、ウクライナ最大のエネルギー企業=DTEKも「またしても我が国のエネルギー産業にとって非常に困難な夜になった。敵は3つの火力発電所に対して攻撃を行い深刻な被害を受けた」と報告。

パトリオットシステムやSAMP/Tでしか対処できないKinzhal×1発、Iskander-M×2発、防空シールドをすり抜けたKh-101/Kh-555×12発がエネルギーインフラに命中した可能性が高く、特にDTEKの火力発電所は3月22日、3月29日、4月11日、4月27日の攻撃でほぼ破壊され「発電量の80%以上を失った」と報じられており、暖房シーズンまでに復旧できる発電量は1/3~半分程度だと予想されているものの、これもロシア軍の攻撃をこれ以上受けない前提の話だ。

出典:Лачен пише 4月11日の攻撃で完全に破壊されたトリピル火力発電所

Financial Timesは「ロシア軍のエネルギーインフラに対する攻撃戦術と目的が変更されている。2022年~2023年の攻撃は変電所や送電施設を破壊して都市を暗闇と寒さに陥れようとしたが、2023年~2024年の攻撃はパトリオットシステムに保護されていない地域の発電所を破壊し、短期的に復旧できない損害を与えて都市や工業地域への電力供給を遮断しようとしている」と指摘しているため、今回の攻撃も損傷した火力発電所の復旧作業を妨害する意図だったのかもしれない。

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※アイキャッチ画像の出典:Dmitry Terekhov/CC BY-SA 2.0
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投稿者: 航空万能論GF管理人 ウクライナ戦況 コメント: 48 』