中国空軍、豪軍ヘリに妨害行為 豪政府が懸念表明
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM061RL0W4A500C2000000/
『2024年5月6日 20:01
【シドニー=今橋瑠璃華】オーストラリアのマールズ副首相兼国防相は6日、中国空軍が公海上で豪州軍の任務を妨害したと明らかにした。行為は「容認できない」とし、中国政府に対して懸念を表明した。
豪州政府によると、中国空軍機は4日、公海上を飛行していた豪州海軍のヘリコプターの前方に、上空から照明弾を投下した。ヘリは同海上を航行していた駆逐艦から飛び立ち、北朝鮮に対する国連制裁の支援任務に当たっていた。負…
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『マールズ氏は豪メディアの取材に対し、中国側の行為は「安全性を欠き、プロ意識に欠ける」と述べた。
両国軍を巡っては、2023年11月に中国の駆逐艦が公海上を航行していた豪州海軍のフリゲート艦に海底探査用の音波を照射し隊員らを負傷させたとみられる事態が発生した。中国側は国際法を厳格に順守していたと反論し、妨害行為を否定した。
豪州政府はこのとき、発生から4日後に事案を公表したため、野党などから「対応が後手に回った」と批判された。
野党の自由党に所属し、影の国防相を務めるヘイスティ議員は6日の声明で「中国軍の攻撃的な行動パターンが強まっている。マールズ氏は中国の国防相に直接問題を提起すべきだ」と述べた。
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