アフリカ東部の“アフリカの角”各国で状況悪化

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:アフリカ東部の“アフリカの角”各国で状況悪化
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『ケニアKenya北部のソマリアSomalia国境近くで爆弾テロが発生し、5人が死亡した。内務省が2024年4月29日、明らかにした。

テロはソマリア国境に近いマンデラ郡近郊の町Elwak Town within Mandera County, Kenya で発生。ロバ車の荷台に設置された即席爆発装置(IED)とみられる爆弾が爆発し、近くにいた5人が死亡したという。

内務省は声明で、「犯行声明を出した組織は確認されておらず、警察と陸軍が現場を封鎖し、捜査している」と明らかにした。

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ケニア北部ではソマリアに拠点を置く国際テロ組織アルカイダとつながりのあるイスラム過激派組織アルシャバーブSomalia-based al-Shabab militants affiliated with al-Qaida が活発に活動しており、テロ攻撃が相次いでいる。

今月初めにはアルシャバーブとみられる武装集団がこの町の病院に侵入し、警備員を銃撃した。逮捕者は出ていない。

ソマリア、イスラム過激派組織アル・シャバブの戦闘員(Getty-Images)

アルシャバーブはソマリア南部と中部の大部分を支配し、首都モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。

この組織は30年以上にわたる紛争の後、アフリカ連合ソマリア移行ミッション(ATMIS)への攻撃を開始した。

ケニア軍は2011年からソマリアに部隊を駐留させている。ATMISは年末に活動を終了する予定だ。それ以降はソマリア軍が安全保障を担うことになる。参照記事 

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スーダン西部ダルフールDarfur, western Sudanで戦闘が激化し、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が深刻な懸念を表明した。

OHCHRのターク(Volker Turk)高等弁務官の報道官は4月26日、「ダルフール北部の町とその周辺で戦闘が激化しているという報告を受け、人道危機がさらに悪化しないか、懸念している」と記者団に語った。

それによると、アラブ系とアフリカ系部族は互いに迫撃砲やロケットランチャーを撃ち合っているという。

さらに、軍事政権軍’SAF:Sudanese Armed Forces) と戦争状態にある準軍事組織(本来政府管理下の民兵組織)「即応支援部隊(RSF: Rapid Support Forces)」がこれに加わり、戦闘が激化。

住宅街で銃撃戦が繰り広げられ、空軍の戦闘機が広範囲に被害をもたらす誘導爆弾を投下したこともあったという。662f68d9a0ce9

この町では1年前に内戦が勃発して以来、子供を含む少なくとも43人が戦闘に巻き込まれた死亡したと報告されている。

ターク氏の報道官は当事者に対し、即時停戦と被災地に人道支援を送るよう呼びかけた。
軍政とRSFによる1年にわたる内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の3割にあたる約1800万人が飢餓に直面している。

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国連世界食糧計画(WFP)によると、少なくとも500万人がいつ餓死してもおかしくない状況に置かれているという。

その中でも特に危機的状況に置かれているのがダルフールとされる。国連はダルフール紛争の死者数を30万人と推定している。参照記事 参照記事 参照記事 

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エチオピア Ethiopiaでは、国内の民族紛争で政府軍と民族主義者間で戦闘が起きており、また、エチオピア政府は2023年12月26日、国債の3300万ドルの利払いを実施できず、デフォルト(債務不履行)に陥った。

アフリカ諸国のデフォルトは、過去3年でザンビア、ガーナに続き3カ国目となる。

エチオピアは、内戦やコロナ禍で経済・財政が疲弊、今は干ばつで経済は更に深刻な状況だ。

中国を含む債権国とは2023年11月に返済一時停止で合意したが、12月8日に年金基金、その他の民間債権者との交渉が決裂したと発表していた。

今後、20カ国・地域(G20)の低所得国の債務軽減措置「共通枠組み」にザンビア、ガーナとともに加わる見通し。写真は、首都アジスアベバ 参照記事 

、、、、、激しい紛争に加え、干ばつや水害でアフリカ東部の“アフリカの角Horn of africa”各国は、いづれも危機的状況で、欧州への難民がさらに増えるのでは、、。』