米英豪がAUKUSに韓国を招待、技術開発の協力関係は5ヶ国に拡大か
https://grandfleet.info/indo-pacific-related/us-uk-australia-invite-south-korea-to-aukus/

『2024.05.1

豪韓外務･防衛担当閣僚協議（2＋2）で両国の国防相は防衛分野の協力拡大を協議、シン･ウォンシク国防相は会談後「米英豪が我々をAUKUS Pillar-IIのパートナーとして検討している。韓国の技術力が技術開発や地域の平和に貢献できることを歓迎する」と述べた。
参考：South Korea considers joining alliance for sharing military technology
参考：AUKUS countries export licence-free environment takes flight

日本や韓国のPillar-II招待に向けた動きは始まったばかりで、どういったプロセスで正式参加が決まるのかは不明だ

AUKUS加盟国間の協力範囲は「原潜調達分野における協力＝Pillar-I」と「先端技術分野における協力＝Pillar-II」に別れ、前者には豪原潜取得支援や原潜建造･保守に関わるサプライチェーンの構築、後者には先端技術（極超音速ミサイル、サイバー、AI、量子など）の共同開発が含まれ、日米首脳会談後に発表された共同声明の中で「米英豪はPillar-II分野で日本との協力を検討している」と言及し、先端技術の開発に日本を招待する動きが本格化したが、これに韓国も招待されたらしい。

出典：Richard Marles MP

豪韓外務･防衛担当閣僚協議（2＋2）で両国の国防相は防衛分野の協力拡大を協議、シン･ウォンシク国防相は会談後「米英豪が我々をPillar-IIのパートナーとして検討している。韓国の技術力が先端技術の開発や地域の平和や安定に貢献できることを歓迎する」と、
マールズ国防相も「（今回の協議は）この地域の戦略的展望において非常に前向きな一歩だ。我々が韓国と日本の双方に関与する大きな機会になるだろう。韓国とオーストラリアはルールに基づく秩序を守るため協力している」と述べた。

ABC NEWSは「韓国が軍事技術共有のためAUKUS参加を検討している」「マールズ国防相は日本との関係構築に取り組む韓国の努力を評価した」と報じており、Pillar-II分野の協力関係は米英豪日韓の5ヶ国に拡大する可能性があるものの、日本や韓国のPillar-II招待に向けた動きは始まったばかりで、どういったプロセスで正式参加が決まるのかは不明だ。

出典：Richard Marles MP

因みに米国はAUKUS協定に基づく防衛輸出促進のため英豪に対する輸出管理要件を大幅に緩和、米商務省は先月18日「英豪に対する商務省規制リスト（CCL）のライセンス要件を撤廃した」「CCLで管理していた軍需品目、ミサイル関連品目、ホット･セクション･エンジン関連品目、衛星関連品目をライセンスなしで英豪に輸出できるようになった」「英豪のライセンス負担は年75億ドル以上（1,800件）削減されるだろう」と発表。

豪国防省も1日「米英に対する輸出管理要件を大幅に緩和（年50億豪ドルに相当する約900件分のライセンス撤廃）する」と発表、英国も米豪に対する輸出管理要件の緩和を行う予定で、3ヶ国は情報や技術の共有円滑化に向けて着々を環境を整えつつある。

関連記事：米国が英豪に対する輸出要件を大幅緩和、軍需品をライセンスなしで輸出可能
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関連記事：米英豪がAUKUSに関する共同声明を発表、先端技術で日本との協力を検討
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関連記事：オーストラリアの影の国防相、ニュージーランドや日本のAUKUS参加に反対
関連記事：バイデン政権、限定的なAUKUSへの日本招待について英豪と協議を開始

※アイキャッチ画像の出典：Richard Marles MP
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投稿者: 航空万能論GF管理人 インド太平洋関連 コメント: 16 　』

『 ホテルラウンジ
2024年 5月 01日

返信 引用 

この辺はウクライナへの間接的な弾薬提供の時の交渉時に技術が欲しい韓国側が要求してたんでしょうね。

とにかく、今回のウクライナ戦争では自走砲や砲弾など、韓国が豊富に持ってるリソースのレイヤーが大当たりしています。
で、それらをポーランドやアメリカに輸出する事で大いにウクライナ側として実際に役立ってるわけです。

また、弱った米造船産業の立て直しにも一役買うという事ですから現在のアメリカに足りてない部分に有効なサポートを連続して当ててます。

ちょっと前の２０１５年に大統領が自ら中国の軍事パレードに参加してたような国でかつ、最新技術共有という、お互いに持ち寄る最新技術があって成り立つ所に日米が欲しいと思える持ち寄る最新技術なんか無いので手ぶらで吸収だけを目的でタダ乗りの形になる国が西側の新たな結束の、それも最新技術の共有の結束の枠組みに入れるというのは戦闘機開発でサウジアラビアも参加させる話と同じくべき論では入れるべきでは無いです。

ただ、今の西側陣営の緊急性のある痒い所に手が届く事が出来たのは韓国で、実績として本当に貢献しましたので何らかの報酬を渡すのもまた「べき」ですよね。

ですのでこっからは狐とタヌキの騙し合いで、本当にAUKUSには入れるのであればインフォーマルな別の枠組みを日米豪で作って、韓国には限定的な技術しか開示しないみたいな（蝙蝠はいずれまた中国に振れますので）「汚いマネジメント」が求められると思いますが。
11　』

『 黒丸
2024年 5月 01日

返信 引用 

日本に親米欧政権ができる場合、韓国には親中国政権ができる可能性が高く
逆の場合の可能性も否定はできない。
なら、日韓ともに親欧米政権である今のうちに、固めておこう　という考え

あるいは、日本だけ参加だと機密保持とかが甘いままずるずる進みそうなので
韓国を加えることで、機密保持の法制化等の体制強化を競わそう、という考えかな
3　』

『 さ
2024年 5月 01日

返信 引用 

アメリカの思惑はともかくとして、
今の韓国って先月の総選挙で野党が多数派になってるんだが大丈夫なのかなぁ？

今の韓国野党は言うまでもなく、明確に反米志向の左派
伊大統領に政治的実績を積ませないために、（韓国の未来のために、是是非非であるべきだと主張するメディアも少なくないが…）あらゆることに反対し続けるだろうと韓国メディアも伝えている
（次に発足する左派大統領が、野党の妨害で何もできなかった伊大統領の実績を全部否定して、己の権威を高める流れ）

元々反米なのに、伊大統領のやることにすべて反対の議会多数派が、今回の流れを支持するかっていうと、
絶対支持しないと思うんだ
4

    せい
    2024年 5月 02日
    返信 引用 

だからこそでしょ
残念なことに韓国の立地は西側としては最高に嫌な位置にある
対中、対日共に近すぎて、おまけに長距離ミサイルを作るくらいの工業力もあるし、多少甘やかしてでも味方でいて欲しい存在ではある
それに米国もトランプが在韓米軍に言及しだしたし、何らかの味方でいさせる口実が必要なんだろうね
1
    HEAT信奉者
    2024年 5月 02日
    返信 引用 

先月の選挙もなにもずっと多数派は共に民主党で国民の力の議席は多くないんすわ
2　』