米海軍の揚陸艦『USS Boxer』は、舵が壊れて、サンディエゴ軍港に4月前半に曳航されて戻ってきたのだが、…。

米海軍の揚陸艦『USS Boxer』は、舵が壊れて、サンディエゴ軍港に4月前半に曳航されて戻ってきたのだが、…。
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『The Maritime Executive の2024-4-30記事「USS Boxer’s Breakdown May Take Two Months to Fix Without Drydock」。

   米海軍の揚陸艦『USS Boxer』は、舵が壊れて、サンディエゴ軍港に4月前半に曳航されて戻ってきたのだが、同軍港近辺には、空いているドライドックがない。
 そこで米海軍は、これを海面に浮かべたまま、ダイバーを使って修理させることを決めた。工期は2ヵ月を予定する。

 商船の修理では、ときたまこの手を使うことがあるが、軍艦では珍しい。

 なお、舵の故障の原因は、調査中だという。

 2023-6には主ギヤーを無注油で2時間も回していて、その報告を艦長が受けたのが翌日だったとか、この艦はどうも救いが無い。そんなこんなで一向に、作戦復帰できないままだが、それにも理由があるのだ。

 『ボクサー』とその姉妹艦6隻は、米海軍が保有する、最後の「非核のスチームタービン船」なのである。とてつもなく古い。

ゆえに、古い仕組みに詳しい乗員が退役してしまうと、新世代の水兵にはそんな古い機械の知識は何も無いわけ。

 姉妹艦はほとんどが「シーリフト」へ移管されていて、現状はレイアップ(艦内を除湿しながら係船していること。乗員は置かない)である。 』