イエメンでアルカイダ系が活発化?

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:イエメンでアルカイダ系が活発化?
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『イエメン南部アビヤン州郊外の山岳地帯で爆発があり、UAE(アラブ首長国連邦)の支援を受ける民兵6人が死亡した。南部評議会が2024年4月29日、明らかにした。

それによると、爆発はアビヤン州南部郊外モディヤ地区 Modiyah district of southern Abyan provinceの山岳地帯の道路で発生。「シャブワ防衛軍」および「巨人旅団」に忠誠を誓う分離独立派の民兵を乗せた軍用車両が巻き込まれ、6人が死亡、11人が負傷したという。

犯行声明を出した組織は確認されていないが、分離独立派南部評議会the secessionist Southern Transitional Council・STC:右図オレンジ の報道官は、イエメンを拠点にする国際テロ組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP:al-Qaida in the Arabian Peninsula)」:右図グレー を非難した。

同評議会はUAEの支援を受け、イエメン南部の大部分を支配している。

北部と首都サヌア(サナアSanaa)を支配する親イラン武装組織フーシ派Houthis:右図グリーン とは同盟関係にあるが、国連の承認を受ける暫定政府ハディ派Hadi:右図白 とは対立している。

affeb201、、、これ以上無いほどイエメンの内情は複雑で、対立、同盟関係をまとめたのが左図。

イエメンのAQAPについて左図に無いが、反体制的イスラム系地域部族で構成、或いは、その支援を受けているとの説明が過去に在った。

オサマ・ビン・ラディンの父親はイエメン出身。

アルカイダ系に関して見ると、アフガンやシリアなどで、少数派とはいえ、テロ活動を最近活発化させている。過去ブログ:2024年4月シリアでISがイラン支援のコッズ部隊民兵22人を殺害:4月IS系テロ相次ぐアフガニスタン 最悪の国内状況:

AQAP-al-Qaeda-Yemen-US-Saudi-supportAQAP:写真右 は国際テロ組織アルカイダの中で最も危険な派閥のひとつとされ、内戦を利用して勢力を拡大。その存在を確固たるものにした。

専門家によると、AQAPはイエメンのいくつかの地域で活動し、他のアラビア諸国の過激派と連携してカリフ制国家の建国を目指している。

アラビア半島のアルカーイダAQAPは、出発元が同じアルカイーダであるIS(ISIL)とは長年対立しており、非難声明を出している。

これは、イスラム過激派IS(ISIL)が、イエメンをIS(ISIL)の自国領とみなしていることから、「アラビア半島のアルカイーダ」が反発しているのが理由でもある。参照記事  イエメン内戦は世界最悪の人道危機に発展。壊滅的な飢饉を引き起こし、この10年で15~16万人が死亡、1000~2000万人が飢餓に直面している。過去ブログ:2024年3月内戦が激化、複雑化のイエメン:

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英国防省は2024年4月25日、王立海軍の駆逐艦「ダイヤモンド:Royal Navy destroyer HMS Diamond」;左がアデン湾Gulf of Adenで商船を護衛中の24日、イエメンの反政府武装組織フーシ派Houthisが発射したミサイルを撃墜したと発表した。

また、「イギリスは今後も、イランが支援するフーシ派による、各国の船員の命を奪っている、商船への危険な攻撃に対する国際的な対応の最前線にいる」と述べた。参照記事 』