独英、安保体制強化で共同文書 兵器調達など協力へ

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独英、安保体制強化で共同文書 兵器調達など協力へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR24C3U0U4A420C2000000/

『2024年4月24日 23:57

【アムステルダム=南毅郎】ドイツのショルツ首相は24日、英国のスナク首相とベルリンで会談した。

兵器調達の協力などを盛り込んだ安全保障の共同文書を取りまとめた。

スナク氏は共同記者会見で「両国の安保関係は新たな段階を迎える」と語った。

スナク氏の訪問は2022年の首相就任後で初めて。ドイツ政府が公表した独英の共同文書では「北大西洋条約機構(NATO)とすべての同盟国に対する我々の結束は揺るぎないもの…

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『今回の首脳会談では、独英における安保体制の強化がテーマになった。軍事産業を含めて防衛分野の連携で合意し、防空体制の整備など幅広い課題で2国間の協力関係を深める。

兵器調達でも連携を進める方針で、りゅう弾砲の共同取得なども文書に盛り込んだ。主力戦闘機の輸出でも協力を進める。

ロシアの侵略が続くウクライナへの支援でも改めて結束を表明した。ロシアとの対立は「求めていない」とした上で「必要な限り、ウクライナに揺るぎない支援を継続する」と説明した。ウクライナ兵士の訓練も独英で後押しする。

ドイツと英国はウクライナに対し、長期にわたり安全を保証する2国間協定を結んでいる。米国でウクライナへの緊急支援予算が成立する見通しになり、ショルツ氏は24日の共同記者会見で「力強いシグナルだ」と米国の対応を歓迎した。』