水曜日にロイターが聞き出したところでは、すでに数週間前にATACMSの…。
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『Steve Holland and Idrees Ali 記者による2024-4-25記事「The US quietly shipped long-range ATACMS missiles to Ukraine」。
水曜日にロイターが聞き出したところでは、すでに数週間前にATACMSの300km飛ぶやつはウクライナへ供与済みで、しかも、それはもう2度も、露軍に対して実戦発射されているという。
これは、3月12日にバイデンが署名した3億ドル援助パッケージに含まれていたと。
その数量については、政府は口を閉ざしている。
その最初の発射(複数発)は4月17日で、クリミア半島にある露軍の飛行場を狙った。その飛翔距離は165kmであったという。
※165kmは旧型ATACMSと同じなので、露軍はそれが新型ATACMSであるとは気付かなかったわけか?
またその二度目の発射は、ウクライナ南東の領土内の露軍に対して、ひとばんじゅう、行われたという。
ちなみに、最大射程が165kmである旧世代ATACMSは、2023-9にウクライナ軍へ与えられた。
ロシアは米政府の警告を無視して北朝鮮から弾道ミサイルを調達し、それを2023-12と2024-1にウクライナ領内へ発射している。
長射程版ATACMSの対宇供与に米政府が踏み切った背景として、露軍がウクライナの重要なインフラを爆撃し始めたことにたいする加罰の意図がある。そのメッセージはロシアに伝わっており、ロシアはインフラ破壊を控えるようになったという。
ATACMSのメーカーであるロッキードマーティン社と、運用者である米軍が、2024-1後半までに、さらなるATACMSの対宇供与をしても、米軍の「レディネス」は悪化しません〔=新品製造を巻き上げるので、対支戦争が不安になることはありません〕、とバイデン政権へ請合った。
これを承けて2月なかば、バイデン政権内では秘密裡に、追加供与する方針が決まった。熱心なアドバイザーたちの勧めを、政権内の他の国家安全保障チームが受け入れた。
国家安全保障チームの主な面々。ジェイク・サリヴァン。ロイド・オースティン。アントニー・ブリンケン。統幕議長のC.Q.ブラウン。
問題は原資であった。3月、ペンタゴンに納入している複数のメーカーが、安値を提示。これでバイデン政権は3億ドルを新たにウクライナ援助に使えることになった。この枠でATACMSを援助した。
バイデンがチームに命じた。その援助品の中に、長射程型のATACMSを入れろ、と。』