※従来より射程が大な精密弾道ミサイル兵器がウクライナの前線に登場すると、敵の露軍は、…。

※従来より射程が大な精密弾道ミサイル兵器がウクライナの前線に登場すると、敵の露軍は、…。
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『※従来より射程が大な精密弾道ミサイル兵器がウクライナの前線に登場すると、敵の露軍は、その射程を避けるべく、必要なだけ、後退する。

だから新兵器による大戦果は最初の数日間しか期待することはできず、常にワンタイムである。

米側としては、いきなり300kmレンジのSSMを援助するのではなく、まず80kmのHIMARS、次に165kmの旧型ATACMS、次に300kmの新型ATACMS……という具合にステップアップする流儀を選んでいる。

新兵器の奇襲効果はすぐになくなってしまうが、3段階にステップアップすれば、奇襲も3回できるわけである。

もちろんこれはウクライナにとってはもどかしい。最初から300km型ATACMSがあったなら、ドニプロ川の北岸からクリミア半島全域を火制できたのだ。

が、それは、《長射程の反撃兵器》を2014年からまったく自前で整備しようとはしてこかったウクライナ人が悪い。

ミサイルは安い製品ではない。それを只で貰って濫費できると思う「乞食主義」はホワイトハウスにより拒否され、ウクライナ人は仕方なくじぶんたちの無限の流血で代価を支払っているところなのだ。

ところで300kmの次は500~600kmの弾道弾かというと、これはない。

ウクライナ国境から500km先がモスクワだから、1987米ソINF条約の精神が完全に破壊されてしまう。

ロシアは、全欧の大都市を破壊できる複数核弾頭付きの「SS-20」を復活させることができる。

そうさせないことは、ウクライナの救済などよりも、重要なのである。』