ウクライナ支援を主導したジョンソン下院議長、なぜ立場を変えたのか?
https://grandfleet.info/us-related/why-did-house-speaker-johnson-who-led-the-support-for-ukraine-change-his-position/
※ 「機密資料にアクセスできる議会堂内の安全な部屋でジョンソン氏は何度も安全保障関係者と協議して『この問題が小さな政治ゲームではなく世界の命運がかかっている』と理解した」…。
※ まあ、どこの国でも、そういうものだ…。
※ 政治ニュースと言えば、「裏金問題ガー!」「説明責任ガー!」しか報道されない、どっかの国もあるしな…。
※ 「世界の命運」などという大きな問題どころか、「自国の命運」がかかっている切実な問題なのに、その体たらくだから救いようがない…。
※ 「事が起きてから」考える、「お子さま」並みの知能・思考力なんで、「事が起きて」から、ゆっくり「お考え」になるんだろう…。
『米下院は停滞していたウクライナ支援法案を可決、New York Timesは21日「どうしてジョンソン下院議長は立場を変えたのか」と報じており、諜報機関からの説明を受けて「この問題が小さな政治ゲームではなく世界の命運がかかっている」と2月頃から認識していたらしい。
参考:How Mike Johnson Got to ‘Yes’ on Aid to Ukraine
私が心配しているのは議長の椅子ではなくウクライナがロシアの侵攻を食い止められるかどうか
New York Timesは21日「共和党の強硬派であったジョンソン氏はウクライナ支援の大部分に反対していたもの、議長就任後は諜報機関が説明するウクライナの現状と将来の予測を信用し、ウクライナ支援を推進する重要人物に変わった」と報じており、この話の主要部分を要約すると以下のようになる。
出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Monica Roybal
“トランプ前大統領が諜報機関への深い不信感を示したことを共和党は支持し、党内の強硬派だったジョンソン氏も援助によるウクライナの戦費調達に反対し、下院議長に就任した直後「共和党が要求する(メキシコ)国境対策が満たされるまで新たなウクライナ支援法案を採決に持ち込まない」と宣言したが、共和党のマコール下院外交委員長は「機密資料にアクセスできる議会堂内の安全な部屋でジョンソン氏は何度も安全保障関係者と協議して『この問題が小さな政治ゲームではなく世界の命運がかかっている』と理解した」と明かした”
“ジョンソン氏の立場に最も影響を及ぼしたのは大統領執務室で行われた2月の会合で、CIAのバーンズ長官を含む安全保障分野の関係者から『ウクライナの弾薬が急速に消耗している状況』『米国の支援で防空を強化しなければどれほど悲惨な結果を招くか』と説明、さらにゼレンスキー大統領との会談でも『ロシア軍がウクライナ全土にもたらした惨状の大きさ』に心を揺さぶられ、ジョンソン氏は支援に反対する共和党議員らに「自身が受けた状況説明」を安全保障関係者から受けるよう繰り返し促した”
出典:PRESIDENT OF UKRAINE
“ウクライナ支援の必要性を認識したジョンソン氏は「どうすれば共和党議員が対外援助パッケージを受け入れやすくなるか』に頭を悩ませ、差し押さえたロシア政府資産を売却して援助の一部を賄うREPO法を同僚と協議し、これが共和党議員に対外援助パッケージを受け入れさせるのに役立ったらしい”
“この様な動きと関連してウクライナ支援の必要性を訴えるジョンソン氏の呼びかけも除々に大きくなり、共和党のローラー下院議員も「彼はウクライナ支援の重要性を理解して信じていたと思う」「彼の発言はコンセンサスの形成が目的だった」と、ベーコン下院議員も「4月中に対外援助パッケージを処理しなければ完全に手遅れになる」と述べ、我慢の限界に達したウクライナ支持の共和党議員らも「もしジョンソンが行動を起こさないなら除名請願のアプローチで上院案を強行採決する」と表明、状況が整ったと判断したジョンソン氏も「対外援助パッケージを前進させる」と表明”
出典:Office of Speaker Mike Johnson Public Domain
“これに共和党の強硬派は「裏切り者」と罵って「対外援助パッケージと厳しい移民政策をセットにしろ」と迫ったが、ジョンソン氏は「その様な措置は共和党全体から理解を得られない」「私が心配しているのは議長の椅子ではなくウクライナがロシアの侵攻を食い止められるかどうかだ」と押し返し、強硬派は対外援助パッケージの可決後も行き場のない怒りを撒き散らしている”
以上がウクライナ支援の下院可決に至った裏舞台で、トランプ前大統領による諜報機関への不信感を支持していたジョンソン氏が「諜報機関の説明でウクライナ支援を国内問題と切り離すべき」と立場を変更している点が興味深く、成立する可能性が高いウクライナ支援法案(608.4億ドル)の資金は大統領選挙までの戦いを支えるのに十分な額(金額的には1年以上もつかもしれない)だ。
President Trump and I agree: only American citizens should be allowed to register and vote in American elections.
Working together, we can protect our election integrity, grow the House majority, win the Senate, and retake the White House. pic.twitter.com/rAEmnIai17
— Mike Johnson (@MikeJohnson) April 13, 2024
但し、来年以降のウクライナ支援は大統領選挙で誰が勝つかにかかっており、これを選ぶのは米国市民で、大統領選挙の争点も「ウクライナ支援」ではないため、2025年以降の資金供給がどのようになるのかは誰にも分からない。
それでも24日までにバイデン大統領の署名を経てウクライナ支援法案は成立する可能性が高く、米軍在庫から引き出す大統領権限(PDA)の支援は4月末までにウクライナへ到着するため、ウクライナにとって喜ぶべきニュースだ。
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※アイキャッチ画像の出典:PRESIDENT OF UKRAINE
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投稿者: 航空万能論GF管理人 米国関連 コメント: 1 』