アラスカ州選出の連邦上院議員 ダン・サリバン(共和党)は、今月中にブリュッセルに飛び、…。

アラスカ州選出の連邦上院議員 ダン・サリバン(共和党)は、今月中にブリュッセルに飛び、…。
https://st2019.site/?p=22033

『Rachel Sapin 記者による2024-4-16記事「Alaska senator wants EU to join US in ‘economic war’ against Russia seafood」。

    アラスカ州選出の連邦上院議員 ダン・サリバン(共和党)は、今月中にブリュッセルに飛び、EU首脳に対して、《ロシア産の水産物を輸入するのを禁止しろ》と説得するつもりである。

 地元コディアクで開催中の漁業トレードショーの会場にて、ブチ上げた。

 サリバンによるとロシアの水産物輸出業者は、《この魚はアラスカ産》と産地偽装をして欧州に売っているのだという。

 サリバンは今、米政府に働きかけて、ロシアの水産物が中共の貿易業者を経由して、対露制裁をかいくぐって米国市場に輸入されているのを、阻止させようとしている。

 サリバンの認識では、アラスカ州の水産業界はまさに、ロシアとの経済戦争中なのである。

 サリバンは、ロシアの水産物が日本の商社によって買われていることも問題視している。

 サリバンの認識では、ロシア水産業は、世界の水産物の取引価格を押し下げている元凶である。それによってアラスカの業者を大損させているのだ。

 げんざいEUは、中共経由でEUに入ってくるロシア産魚介類に関税をかけている。かたや米政府は、そうした迂回輸入も全面的に禁止している。サリバンにいわせるとEUは生ぬるいことをやっていたらダメだ。

 アラスカにはスケトウダラをすりみ〔surimi は完全に英語になっている〕にして日本へ輸出する加工業者が集中している場所があるのだが、彼らは、ロシアの業者がすりみを日本に輸出していることによって商売を脅かされている。

 このロシア業者の動きも、米国が経済制裁の一環としてロシア産の水産物がどこを迂回しようと米国市場に入ってこないように禁じていることと関係がある。米市場に売れなくなったので、対日輸出にドライブをかけているのだ。

 ※本土の農家と違ってアラスカの漁民は「票田」として小さいため、中央政界から「保護」を引き出しにくい。この議員に地元の期待がかかるわけだ。 』