増えてきたユン大統領の「早期レームダック」関連記事

増えてきたユン大統領の「早期レームダック」関連記事
https://sincereleeblog.com/2024/04/18/oyasuminasai/

『2024年4月18日

ユン大統領の早期レームダック関連記事が増えてきました。いままでは「~になるのでは」というものがほとんどでしたが、最近はかなり具体的です。たとえば、「政治コンサルタント・ミン」のパクサンミン代表が「早期レームダックを表す3つの現象」について話しましたが(17日CBSノーカットニュース)、ちょうど同じ頃、共に民主党の最高委員の1人が、その3つの現象の中の一つと同じ発言をしたりしました(16日クッキーニュース)。3つとは、もっとも一般的な「政策が支持されない」こと。大統領の望む人事ができなくなること。そして、外交が停滞すること(外国側から相手してもらえない)です。以下、<<~>>で引用してみます。

<<・・外から見て早期レームダックがわかる現象は、3つあります。大統領が望む人を座らせることができなくなります。国会も与党もそれに応じません。2つ目は、大統領がしようとする政策が支持されないことです。3つ目は、機密がどんどん出ていきます。普通は、大統領が変わる前には外交方向が変わらないものですが、外国がユン大統領をレームダック大統領と見るのが問題です。だからユン大統領と重要なことを議論しないことでしょう・・

・・そう、外交が進みません。話をしてくれなくなります。岸田も、バイデンも、トランプも、誰がやってくれるというのですか。今回の、こんなにも重要な総選挙を控えて、「勝つ」ためにもっと策を練るべきでした。とても重要な選挙だから。そんな痕跡はどこにも見当たりません。だから与党と大統領室が、この選挙に勝たなければならない、そういう戦略、そんなことが全く見えませんでした・・・・(※番組進行者)「総選挙で負けると早期レームダック、外交も解けなくなるし、人事もできなくなるし、何もできない状況になると、もっとちゃんと考えるべきだった、という話ですね」(ノーカットニュース)・・>>

特に、与党側の一部から、「前の総選挙では103席だったけど、今回は108席だからこれでいい」「前の総選挙では得票率8%差だったけど今回は5%差だったから、次は勝てる」などの話が出ていますが、パク代表はこういうスタンスこそが問題だ、と指摘しています。そもそも、前の総選挙は朴槿恵大統領の弾劾問題があったわけですが・・あれより5議席増えたことで「大丈夫」とするのは、さすがにちょっと。私も、「与党が多少巻き返すだろうけど、でも勝利(過半数)は難しいのでは」と思っていましたが、「多少巻き返す」と思ったのは、さすがに前の総選挙のときよりは状況が良くなっているだろうと思っていたからです。まさか、5議席増えただけとは。

いわば、前の総選挙が「そのときだけの結果」でもない、ということです。パク代表によると、保守政党がここまで『連続で』選挙で負けたのも初めてです。代表は、「保守政党が総選挙で3連続で負けたのは(※2016年の総選挙は、110:105でした)初めてのことです。保守政党が、しかも与党がこのようになったのも初めてです。選挙で負けるたびに党名変えてきたではありませんか。セヌリ党、未来統合党、国民の力。その間に自由韓国党というのもありましたけど。共に民主党は連続で同じ党名で勝ちました。その前は民主党がまけて、そのたびに党名を変えていましたけど」、と話しています。党名変えればいいってものでもないでしょうに。

コミンジョン共に民主党最高委員も同じ指摘をしています。「次期国務総理と大統領室参謀陣の人事、大統領がなにかをやろうとしても、応じようとする与党側の人はほとんどないだろう」、「こういうところからレームダックが始まるものだ」、などです。外交が止まるとしても、北朝鮮関連の問題もあるし、別に日本、米国が何もしないという意味ではないでしょう。文政権のときにも米韓首脳会談などは(あるには)ありましたから。ただ、重要なことを話そうとしない、と。次の政権を待つ、なら別にいいかもしれませんが、その「次」がイジェミョンさんやチョグクさんだったら、そのときはどうするのか。そのとき、日本と米国の、誰が首脳になっているのか。いろいろ気になるところです。

あと、まだ具体的な話は出ていませんが、改憲で大統領の任期を4年にし、重任(同じ人が2回以上大統領になれる)できるようにするのはどうか、という話も出ています。これなら、与党も野党も合意できるのではないか、と。与党としては、ユン大統領の任期を約1年短くできますから。でも、あくまで「そういう話もある」レベルです。与党側に、次の大統領選挙で勝てるほど有力な候補がいませんから。 』