米下院、20日にウクライナ予算案採決へ 支援再開へ前進

米下院、20日にウクライナ予算案採決へ 支援再開へ前進
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN142FN0U4A410C2000000/

『2024年4月18日 6:04

【ワシントン=坂口幸裕】米連邦議会下院は17日、ロシアの侵略が続くウクライナを支援する総額600億ドル(9兆円)の緊急予算案を公表した。返済義務が生じる融資も導入する。多数派を握る共和党は20日に採決する方針で、滞る米国の対ウクライナ支援が再開に向けて前進する。

下院の歳出委員会が示した案は①ウクライナに600億ドル②イスラエルに260億ドル③台湾を含むインド太平洋などに80億ドル――を充てるの…

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渡部恒雄
笹川平和財団 上席フェロー

分析・考察

昨年から迷走してきた議会のウクライナ支援への採決も、やっと機が熟してきた感があります。

ポイントは、トランプ前大統領およびその支持者に配慮して、彼の提案した援助ではなく融資にするという点だと思います。

実際のところ、これが米国の国家運営上、重要なことだとは思いませんが、それでトランプ氏と支持者が納得するならバイデン政権側もウクライナ側もOKでしょう。

そもそもトランプ氏は大統領になったら24時間以内にウクライナの戦闘を終結させると豪語しており、その場合、ゼレンスキ―大統領を停戦のテーブルに着けるための材料は、ウクライナ支援の停止を脅しに使うことなので、今ウクライナ支援を止める必要はないはずです。

2024年4月18日 7:44 』