米海軍長官、半年に及ぶ紅海の作戦で1,500億円近い損耗を被ったと明かす

米海軍長官、半年に及ぶ紅海の作戦で1,500億円近い損耗を被ったと明かす
https://grandfleet.info/us-related/u-s-navy-secretary-reveals-that-nearly-150-billion-yen-was-lost-during-the-six-month-red-sea-operation/

『2024.04.17

デル・トロ米海軍長官は上院の公聴会で「紅海での作戦やイスラエルをイランの攻撃から守るため10億ドル=約1,500億円近い軍需品(SM-2、SM-6、SM-3など)を消耗した」「これを補充するため追加予算を認め欲しい」と訴えた。

参考:Navy is down $1B in munitions from ops in Red Sea, says SECNAV
参考:Mideast missile duels have cost US Navy nearly $1B, secretary says

フーシ派のドローンやミサイルを迎撃し続けるのは持続性の面で米海軍にストレスをもたらす

イエメンのフーシ派はパレスチナ人との連帯を示すため「イスラエルに関連した船舶」や「イスラエルに向かう船舶」への攻撃を宣言、そのためスエズ運河を経由する海上輸送は混乱をきたし、米国を始めとする西側諸国は艦艇を派遣して紅海の航路を保護しようと試みているが、フーシ派の攻撃は6ヶ月が経過しても収まらず、イランが直接イスラエルを攻撃するなど中東を取り巻く安全保障環境は悪化するばかりだ。

出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class William McCann/Released

ハドソン研究所のブライアン・クラーク氏は「高価な兵器システムでフーシ派のドローンやミサイルを迎撃し続けるのは持続性の面で米海軍にストレスをもたらす」と警告していたが、デル・トロ米海軍長官は上院の公聴会で「紅海での作戦やイスラエルをイランの攻撃から守るため10億ドル=約1,500億円近い軍需品を消耗した」「我々はイランが発射したミサイルの脅威に対抗するためSM-2、SM-6、SM-3を消耗している」「これを補充するため追加予算を認め欲しい」と訴えた。

因みに米海軍長官はSea Air Space 2024で「防衛産業界は国防総省向けの生産能力に資金を投資するのではなく、利益を自社株価のつり上げに投資している」と批判したが、ジョン・テスター上院議員も「(防衛装備品の増産が緊急の課題にも関わらず)一部企業は生産能力の増強ではなく自社株の買い戻しに資金を投資している。これは本当に信じられないほど無責任だ。彼らが批判に耳をかたむけてくれることを願っているが、我々も彼らの労働力確保に出来ることは何でもやるつもりだ」と述べている。

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※アイキャッチ画像の出典:Photo by Petty Officer 1st Class Ryan Seelbach
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投稿者: 航空万能論GF管理人 米国関連 コメント: 1  』

『 sada
2024年 4月 17日

返信 引用 

イランはフーシ派の行動を制御できるわけではないが、現状には満足している
自分が支援した額の何倍もの出費を、イランの敵に強いてくれるから

なお、イランとサウジの関係が改善したら、サウジへの攻撃は控える程度にはフーシ派も空気を読むらしい 』