ベルギー海軍のフリゲート艦がシースパロー発射に失敗、紅海配備を延期

ベルギー海軍のフリゲート艦がシースパロー発射に失敗、紅海配備を延期
https://grandfleet.info/european-region/belgian-navy-frigate-fails-to-launch-sea-sparrow-postpones-red-sea-deployment/

『ベルギー海軍はフーシ派封じ込め作戦にフリゲート(ルイーズ・マリー)を派遣したものの、合流前に実施した無人機迎撃訓練でシースパロー発射に失敗、他の迎撃手段も標的の阻止に失敗したため「作戦参加が延期された」と報じられている。

参考:Belgian navy left red-faced over botched frigate exercise

本当にいろいろある、、、

デンマーク海軍のフリゲート(イーヴァ・ヴィトフェルト級1番艦)は紅海での作戦中、フーシ派の無人機と交戦したもののThales製レーダーとTerma製戦闘管理システムの間で問題が生じたためESSMを発射できず、76mm砲弾も30年以上前のもので発射直後に爆発し「効果的な戦闘が行えなかった」と世界中から注目を集めたばかりだが、今度はベルギー海軍のフリゲート(ルイーズ・マリー)が紅海の作戦前のテストでシースパロー発射に失敗して「作戦参加が延期された」と報じられている。

出典:F931 Louise-Marie

ルイーズ・マリーは紅海での作戦に参加するため地中海に到着、12日にスエズ運河を通過してフーシ派封じ込め作戦(Operation Prosperity Guardian=繁栄の守護者作戦)に加わる予定だったのだが、その前に実施された無人機の迎撃訓練でシースパローがランチャーに詰まって発射出来ず、他の迎撃手段(76mm砲、CIWS、機関砲、M134、SMASH搭載の小銃、ベネリM4)も標的の阻止に失敗したらしい。

この結果を受けてベルギー国防省はルイーズ・マリーの作戦参加を無期限で延期、無人機の迎撃訓練に失敗した原因の分析と対策を進めており、同艦は現在も地中海(恐らくクロアチアのドゥブロブニク港)に留まっている可能性が高く、いつフーシ派封じ込め作戦に合流できるのかは不明だ。

関連記事:デンマーク海軍のフリゲート艦がバルト海を封鎖、ハープーンの不具合
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※アイキャッチ画像の出典:F931 Louise-Marie
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投稿者: 航空万能論GF管理人 欧州関連 コメント: 17 』

『 速すぎィッ!
2024年 4月 15日

返信 引用 

ベルギーと言えばNATOタダ乗り代表の筆頭国ですね
Oryxでも酷いすぎる国防体勢だとやり玉に上がってました。

リンク
特にオランダ海軍に丸ごと乗っかっている海軍戦力の惨状は酷いものだそうで。
7

    Easy
    2024年 4月 16日
    返信 引用 

とは言え、あの辺の小国たちがてんでバラバラに海軍を持って運用してるってのも非効率きわまりなく。
ベルギーみたいな金持ち国は黙ってカネだけ出してた方がいい、というのも一面の真理ではありますよ。
無理して背伸びして遠洋航海に出したらこの体たらくですから。
25 』