イランとイスラエルなぜ対立? 敵対45年で初の直接攻撃

イランとイスラエルなぜ対立? 敵対45年で初の直接攻撃
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR133M90T10C24A4000000/

『2024年4月14日 14:42 (2024年4月15日 10:53更新)

イラン革命防衛隊は13日夜、イスラエルに向けてドローン(無人機)や弾道ミサイルを発射した。1979年のイラン革命以降、45年にわたって敵対してきたイスラエルに対し、初の直接攻撃に踏み切った。パレスチナ自治区ガザでの戦闘がイスラエルとイランに波及した。両国はなぜ対立してきたのか。3つのポイントでまとめた。

・イランとイスラエル、なぜ対立?
・これまでの両国の交戦は?
・イラン革命防衛隊とは?…

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中林美恵子
早稲田大学 教授
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別の視点 イランによる報復は、大使館が砲撃の時点で予想できていた。それでも今回の報復をイランが成功と宣言したのには、収束の意図を感じさせる。

 最大の問題は(米国が盛んに自制を訴えている)ネタニエフ首相だ。

米国がイスラエルによる迎撃を援助し、迎撃は成功したと宣言したのも、自制を促す一環だろう。応酬の展開次第では、バイデン氏の再選を苦境に陥れる事態になり得るのだ。

 しかし、ネタニヤフ氏にしてみれば、戦争と緊張が政権を維持する生命線になっている現状がある。

ネタニヤフ氏にすれば、トランプ政権復活まで持ちこたえられれば全く新しい展開を期待できる。

ネタニヤフ首相の深謀は、当面の中東情勢の鍵を握るのだろう。

2024年4月14日 18:47』