ベトナム2兆円横領、ラン被告に死刑判決 第1審
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM11DK30R10C24A4000000/
『2024年4月12日 12:17
【ハノイ=新田祐司】ベトナムのホーチミン市人民裁判所は11日、巨額横領や贈賄の罪に問われていたチュオン・ミー・ラン被告に死刑判決を下した。ラン被告は支配下にあったサイゴン商業銀行(SCB)から約304兆ドン(約1兆9000億円)を横領したという。ラン被告が判決を不服とし、控訴する可能性がある。
不動産会社バン・ティン・ファット(VTP)の会長だったラン被告は2022年に逮捕された。SCBから不正…
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『SCBから不正に資金を引き出した罪のほか、横領を隠蔽するために中央銀行であるベトナム国家銀行(SBV)の監督チームに賄賂を渡した罪に問われていた。ラン氏によるSCBの被害総額は約500兆ドンともされる。
3月上旬に始まった第1審がラン被告を含む86人に判決を出した。SCB元会長のブイ・アイン・ズン被告や520万ドル(約8億円)の収賄に問われたSBV第2銀行検査監督局のドー・ティ・ニャン元局長ら4人は終身刑だった。ラン被告のめいにあたるチュオン・フエ・バン被告にも懲役17年が下った。
一連の事件は不正の規模に加え、中央銀行の監督責任者までが隠蔽に加担して世間の注目を集めた。ベトナムの政財界に横行する贈収賄を改めて浮き彫りにした。
ベトナム共産党の最高指導者グエン・フー・チョン書記長は汚職撲滅を推進し、共産党幹部や企業経営者の逮捕を続けている。汚職嫌疑を避けたい役人が行政手続きを遅らせたり、大口取引先が汚職捜査の対象になって売り上げが急減したりと進出企業の事業に影響が及ぶこともある。
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