3月後半に露軍はミサイル攻撃のターゲットを、ウクライナ国内の電力インフラに集中した。

3月後半に露軍はミサイル攻撃のターゲットを、ウクライナ国内の電力インフラに集中した。
https://st2019.site/?p=21976

『ストラテジーペイジの2024-4-1記事。

   3月後半に露軍はミサイル攻撃のターゲットを、ウクライナ国内の電力インフラに集中した。

ハルキウ方面には15発のミサイルが分配され、たったそれだけでブラックアウトの一歩手前においつめられている。

地域が電力を喪失すれば、「上水」の配給機能も止まってしまう。なぜなら水道施設のポンプはほとんどが電動だからだ。

だから発電所攻撃や変電所攻撃、ダム攻撃は、戦略爆撃として、とてもコスパが好いのだ。発電所を爆破してしまえば、浄水場を爆破する必要はないのである。

 ※米軍理論では開戦の第一撃で発電所と送電インフラはすべて破壊してしまう。

イラクでやったように。それは敵国内の指揮系統と基地機能を麻痺させるのが狙い。

ロシアは2022-2-24にそれをせず、爾後2年間、都市破壊や港湾破壊にかまけてミサイルを徒費し、いまさらに米軍理論の必要性と有効性に気付いた。

 送電線は、ミサイルによっては破壊されにくいという長所がある。そのかわりに、ゲリラ/コマンドーの挺進潜入爆破工作にはかんたんにやられる。

 大都市の労働者が通勤するのに欧州では電車/路面電車がよく使われていて、バス交通網はそんなに発達してはいない。

鉄道の送電網は、鉄道会社が線路に沿って独自に維持しているのだが、この給電を切断してやることにより、軍需工業の動員もできなくしてやれる。

バスや私有車では通勤鉄道の穴埋めはできないためだ。』