ミャンマー軍事パレード縮小 攻勢受け首都防衛を優先か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM27E920X20C24A3000000/
『2024年3月28日 5:17
【ネピドー=渡辺禎央】ミャンマー国軍は27日夜、首都ネピドーで国軍記念日の軍事パレードを行った。参加した兵員数や兵器の規模が前年よりも縮小した。
少数民族武装勢力が攻勢を強めるなか、首都防衛のため兵力を前線に優先配備したとの見方がある。
国軍記念日は1945年の対日蜂起を起源とし、国軍の年間行事で最も重要視される。27日のパレードに参加した兵員らは7750人。前年は8424人だった。
前年はミサイ…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
『また、例年は午前中に行うパレードを、今回は夕方以降に変更した。軍事政権の情報省は天候を理由に挙げるが、地元の政治ウオッチャーは治安面の対策の可能性を指摘する。早朝からの開催だと要人ら参加者が未明に会場に向かうためだ。』
『国軍が警戒しているのが少数民族武装勢力の攻勢だ。国の各地で国軍が迎撃に苦戦する状況で、一部の勢力はネピドーに照準を移し始めている。東部カイン州の有力勢力、カレン民族同盟(KNU)の幹部は日本経済新聞に「侵攻の焦点はネピドーだ」と話す。』
『軍政トップのミンアウンフライン国軍総司令官は27日の演説で「少数民族武装勢力が(軍政が早期の実施を目指す)総選挙を遅らせることを意図して破壊的な行動をとっている」と従来の主張を繰り返した。
軍政が2月に発効させ、4月下旬にも招集が始まる一般国民の徴兵制については「我が国の地政学的な重要性と世界情勢を踏まえると(徴兵制の導入は)前提条件だ」と述べ、兵力てこ入れへの理解を求めた。』