米高官、イスラエル代表団派遣中止「非常に失望」

米高官、イスラエル代表団派遣中止「非常に失望」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN260060W4A320C2000000/

『2024年3月26日 5:55

【ワシントン=坂口幸裕】米政府高官は25日、記者団にイスラエル首相府が今週予定していた米国への代表団派遣を見送ると発表したことに「非常に失望している」と表明した。パレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの地上侵攻を巡って協議する計画だった。

国連安全保障理事会は25日、ガザでラマダン(イスラム教の断食月)期間中の即時停戦を求める決議を採択。米国が拒否権を行使せず、投票を棄権したことに反発するイスラエル…

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『米ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は25日、記者団に国連安保理決議について「停戦と人質解放を両立させるという我々の考えが反映されており、棄権した」と説明した。イスラエルを支援してきた米国の「政策転換を意味するものではない」と語った。

米国はイスラム組織ハマスが拘束する人質に関する交渉の一環としてガザでの一時停戦を支持してきたと主張。国連安保理決議を支持したかったものの「最終文書にハマス非難など不可欠だと考える重要な文言が入らず、支持できなかった」と話した。

米国とイスラエルは週内にラファ侵攻を巡って意見を交わす予定だった。米側は「ラファで達成したい目標は他の手段でも達成できる」として侵攻に代わる代案を示す方針だった。イスラエルのネタニヤフ首相は侵攻に踏み切る構えを崩していない。』

『ラファには避難民ら150万人が密集する。地上侵攻が始まれば、ガザ戦闘開始から3万人超になった犠牲者が膨らむのは避けられない。バイデン米大統領はガザの民間人保護を重視し、ラファ侵攻は「越えてはならない一線」と警告してきた。

カービー氏はイスラエルの代表団派遣中止に関し「実行可能な代替案について話し合うためのワシントン訪問を取りやめたことに非常に失望している」と話した。

一方、訪米中のイスラエルのガラン国防相が25〜26日に米国のオースティン国防長官、ブリンケン国務長官、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)と会談すると明かした。ラファ侵攻計画を巡って意見を交わす。』