北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:エルニーニョ現象でアフリカ南部が雨不足,高温で食糧危機
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『アフリカ南部・マラウイ政府が2024年3月23日、全国28地区のうち23地区が深刻な水不足に直面しているとして、干ばつ非常事態を宣言した。
大統領府は声明で「この危機を乗り越えるためには2億ドル以上の緊急人道支援が必要である」と書き込んだ。
その隣国ジンバブエでも農作物が壊滅的な被害を受けており、非常事態の宣言が検討されている。
アフリカ南部・ザンビア政府も先月末、前例のない深刻な水不足が発生しているとして、干ばつ非常事態を宣言した。
多くのアフリカ諸国がエルニーニョ現象(El Niño phenomenon)による雨不足と高温に直面。自給自足生活を送る数千万人が食料の確保に苦労2024年2月22日_uFF0Fザンビア、飲み水を集める女性(Getty-Images)している。写真:2024年2月22日/ザンビア、飲み水を集める女性:
国連世界食糧計画(WFP)は昨年末、エルニーニョの影響によりアフリカ南部の多くの国で飢餓のリスクが急激に高まっていると警告していた。
それによると、アフリカ南部と中部の一部地域は過去数十年で最悪の水不足に見舞われ、5000万人近くが食糧不安に直面している。
WFPによると、ザンビアとジンバブエの先月の雨量はほZambia_001ぼゼロ。過去40年間で最も乾燥した2月となり、マラウイ、モザンビーク、アンゴラの一部でもほとんど雨が降らなかったという。
米国際開発局(USAID)もエルニーニョの影響により、2024年初頭にはアフリカ南部で2000万人以上が緊急の食料支援を必要とすると述べていた。
アフリカ南部で生活する数千万人が自給自足生活を送っている。
その主食はトウモロコシであり、WFPによると、その収穫量は干ばつの影響で激減する可能性が高いという。参照記事 参考;エルニーニョ現象とは?世界の天候に影響をおよぼす大気と海洋の相互作用 ;英文:El Niño Southern Oscillation (ENSO) region sea surface temperature forecasts エルニーニョ南方振動(ENSO)地域の海面水温予測:映像説明
今後は?: 昨年から続いていたエルニーニョ現象が2024年は終了し、今年の夏からはラニーニャ現象発生の可能性が高まっている。
エルニーニョ現象が発生した場合、主に赤道近辺から南半球に掛けて高温・少雨となりやすいのに対し、ラニーニャ現象が発生した場合、総じて北半球は猛暑厳冬・多雨となりやすく、南半球は総じて気温が低下しやすくなるという傾向がある。
大気の状態や季節によって発生する異常気象は一定しておらず、必ずこの傾向通りの異常気象が発生するわけではないが、過去の例を見ると天候状態が不順になったことは多い。
参照記事
一方、昨年から今年にかけて続いていた記録的なエルニーニョ現象が、異常な「スーパーエルニーニョ」の領域に入ったとの予測もある。
米海洋大気局(NOAA)気候予測センターによると、対象海域となる太平洋熱帯地域の海面水温は昨年11月~今年1月にかけ、平年より2度高かった。
この水準を突破したことは過去に6回しかなく、非常に強いエルニーニョ現象が続いていることを表す。
ただ、スーパーエルニーニョ現象はそれほど長くは続かない見通しで、既にピークをほぼ過ぎて下降傾向にあると専門家は指摘する。参照記事 』