ロシアとベラルーシ選手、パリ五輪開幕パレード不参加に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR19DXQ0Z10C24A3000000/
『2024年3月20日 4:26
【パリ=北松円香】国際オリンピック委員会(IOC)は19日、ロシアとベラルーシの選手は今夏のパリ五輪開幕式のパレードに参加できないと発表した。開幕式には別の形で出席する機会が与えられるという。19日から20日にかけてスイス・ローザンヌで開催中の理事会で決定した。
IOCは、両国の選手が国を代表しない「中立選手(AIN)」という立場でパリ五輪に出場することを認めている。セーヌ川上で開催する開幕式のパレードは各国代表団によるもので、中立選手は参加させないと決めた。
現時点でパリ五輪にロシアから参加する選手は36人、ベラルーシからは22人となる見通しという。
IOCは19日に「スポーツの政治利用に反対するIOCの宣言」と題した声明を発表した。同日、中立選手のために表彰式などで国旗の代わりに使う旗のデザインと国歌に代わる曲も決めた。
IOCはロシアが独自のスポーツイベント「フレンドシップゲームズ」の開催を計画していることにも触れ、「純粋に政治的な動機によるイベントだ」と批判した。ロシアは独自イベントの夏季大会を9月にモスクワとエカテリンブルクで開き、26年にはソチで冬季大会の開催を計画している。
IOCは、ロシア政府が独自大会開催のため「世界中で非常に活発な外交活動を展開している」と指摘し「世界的な『反ドーピング』の基準を完全に軽視している」とも非難した。』