ハリス副大統領は化けるか 先達トルーマンに学ぶ道と壁
本社コメンテーター 西村博之
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD173BB0X10C24A3000000/
『2024年3月20日 10:00
ナンバー2の振る舞いは難しい。目立ちすぎてはいけないが、埋没すれば能力を疑われる。「話しても動いても、痛みを感じてもいけない。万事を知りつつ役割はない」と苦々しげに語ったのは第28代の米副大統領マーシャルだ。
存在感や人気はいまひとつ
米国各州で民主、共和両党の大統領予備選が進み、11月の本選ではバイデン大統領とトランプ前大統領の再対決が確実になった。
任期末にはそれぞれ86歳と82歳になる高齢…
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『ゴールドスティン教授は、ハリス氏の最大の強みである「初の女性、非白人の副大統領という歴史的意義」を高く掲げるべきだと説く。ステイル氏も、思い入れが強い人種問題などで本気度を示す必要性を強調する。安全運転ではじり貧、殻を破れというわけだ。
これが分断した政治下で強い反動を招くのは想像に難くない。だがトルーマンも人種問題への急進的な対策を進め、保守的な南部からの抵抗にも妥協を拒んだ。
支持率は4割を下回り48年の大統領選は絶望視されたが、結局、南部でも票を集め奇跡的に再選された。政治的な危険をいとわない気迫が功を奏したともいえる。その覚悟がハリス氏にはあるか。
80歳の米男性の5年後の生存確率は約3分の1。大統領選の勝率が五分五分なら「ハリス大統領」の確率は実は6分の1もある。
「もしトラ」「ほぼトラ」というが、「まさハリ(まさかのハリス)」もにらんだ選挙戦が、いよいよ熱を帯びてくる。』