ガザ最大病院を再襲撃 イスラエル軍、死傷者も

ガザ最大病院を再襲撃 イスラエル軍、死傷者も
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN190840Z10C24A3000000/

『2024年3月19日 6:43

【エルサレム=共同】イスラエル軍は18日、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市にある地区最大のシファ病院を再び襲撃した。イスラム組織ハマス戦闘員らが活動しているとして「的を絞った精密作戦だ」と説明した。

病院敷地内で銃撃戦が発生。ガザ当局は、戦車や無人機でも攻撃があり、死傷者が出たとして「戦争犯罪だ」と非難した。

一方、戦闘休止と人質解放を巡る間接交渉は18日にも仲介国のカタールで再開する見通しで、イスラエルの対外特務機関モサドのバルネア長官らが参加する。

イスラエルのネタニヤフ首相は17日の閣議で、自身が作戦計画を承認したパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの地上侵攻を「実行する。数週間かかるだろう」と明言した。ラファには避難民ら約150万人が密集し、国際社会から侵攻断念を求める声が強まるが「圧力に屈することはない」と強硬姿勢を示した。

バイデン米大統領は18日、ネタニヤフ氏と電話会談し、ラファの情勢や、ガザへの人道支援拡大について協議した。

イスラエル軍は昨年11月にも、シファ病院の地下にハマスの中枢司令部があるとして突入、捜索したが、明確な証拠を示せず、国際社会の批判を浴びた。軍の撤収後、病院は限定的に医療活動を再開。パレスチナメディアによると、避難民や患者を含め、この日は約3万人が病院敷地内にいた。

国際法は医療機関への攻撃を禁じるが、軍は「ハマスがテロに利用している」と襲撃の正当性を主張。ハマスがシファ病院に再び拠点を築こうとしていたとみている。

軍関係者によると、襲撃が始まったのは18日未明。包囲を狭めながら攻撃し多数の戦闘員を殺害、80人以上を拘束した。軍は病院やその周辺からガザ南部へ避難するよう住民らに通告。中東の衛星テレビ、アルジャズィーラは多くの市民が徒歩で避難する様子を伝えた。軍は病院で同局のジャーナリストを拘束した。

ガザ保健当局によると、昨年10月の戦闘開始後、ガザ側の死者は3万1726人。』