尹錫悦大統領は2人いない、「もし民」にも備えを
風見鶏
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD0574Q0V00C24A3000000/
『首脳会談に遅刻した岸田首相を尹大統領はハグして出迎えた(2023年11月16日、米サンフランシスコ)
日韓関係を劇的な改善に導いた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領。そのルーツの一端を探ろうと、ソウル北西部にある沖岩(チュンアム)高校を訪ねた。
校舎やグラウンドを眺めながら、軍事独裁下の1970年代後半、休み時間に友人に誘われるといつでも断らず、サッカーやバスケットボールに興じていたという姿に思いをはせた。
尹錫悦大統領の母校、沖岩高校
当時の同級生が出版した「尹錫悦の真心」に次のようなエピソードがある。2020年秋、検察総長
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『3年後には韓国でも大統領選が控える。いま「もし民」はほとんど語られない。民とは共に民主党。元徴用工問題や原発処理水の海洋放出などで対日批判を強める革新系の最大野党だ。
4月の総選挙で過半数を維持すれば、尹大統領のレームダック化が始まるとの見立てが韓国で大勢だ。日本の政界には革新政党によるちゃぶ台返しへの懸念があるが、安全保障環境が激変したいま、日本が受け身でいられる余裕はない。
前述の独立運動記念日からの3連休に日本行きの航空便はほぼ満席状態だったという。保革激突の社会でも4割を占めるのは中道・無党派層だ。大型選挙の勝敗も決め、日韓関係が安定に向かうカギを握る。
日本は尹政権に前向きにかかわり韓国との信頼を分厚くする。共に民主党の人脈も広げて政権交代に備える。危機の処方箋は「もしトラ」も「もし民」も同じだ。(編集委員 峯岸博)』